2025年11月– date –
-
喫茶録
坂戸駅の家庭料理ワンプレートランチ 「Caffe えん」
坂戸駅から少し南へ歩くと、コンクリート打ちっぱなしの建物に丸いガラスがいくつも埋め込まれた壁が見えてくる。小さい看板に書かれた店名は「Caffe えん」。手書きの黒板には、その日のワンプレートランチのおかずがぎゅっと並ぶ。店に入ると、ゆるや... -
喫茶録
犬と子どもと大人が交差する、住宅街の小さな広場 志木「cafeらふ」
志木駅から離れた住宅街の一角に、「cafeらふ」はある。駅前のカフェにあるような"回転率"の気配はなく、ドアを開けると、まず「ただいま」と言いたくなるような、柔らかい空気が広がる。 テーブルにはランチのメニュー、壁には地域のチラシや作家さん... -
喫茶録
茂みから現れたねこと、実家みたいなごはん屋さん 坂戸「和カフェ 蒼いねこ」
坂戸駅を降りて数分。ビルの一角に、のれんに」猫のシルエットが描かれた「和カフェ 蒼いねこ」がある。 店内に入ると、濃い色のカウンターと障子越しの光がやわらかい小上がり。どこか親戚の家に遊びに来たような、肩の力がふっと抜ける空気が流れてい... -
喫茶録
荒川土手でソフトクリームを ―― サイクリストとご近所さんの寄り道基地「KARU」
荒川の土手で見つけた、黄色いビルが夕陽を受けてやわらかく光っていた。「SAN-ESU BASE 羽根倉通り」と書かれた建物の2階に、小さなソフトクリーム屋「KARU」がある。サイクリストのヘルメット、近所の親子。散歩帰りの人たち。いろんな足音が出入り... -
喫茶録
珪藻土の”UFO”で湧き水を落とす — 天真庵の一杯{すみだコーヒーフェス2025}
白い円盤の器が揺れ、会場のざわめきの上で水の糸が静かに落ちる。一口めはスッキリ、冷えてもまったり、余韻は長い--ブースの木札に書かれた言葉どおりの後口が続く。ここはUFO珈琲〈天真庵〉。珪藻土で焼いた特製のUFO器と、湧き水そして炭火の理に発... -
レシピ・淹れ方
エチオピアの”深 / 浅”で知る日常の一杯 ーーBE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK {すみだコーヒーフェス2025}
黒板に「Dark / Light」。選択は単純、余韻は長い。焼き菓子の甘い匂いと紙コップの温度。日常の隣で、エチオピアの二景が静かに始まる。 第一章 同じ産地で"深 / 浅"を描く 提供はどちらもエチオピア。 深煎り(Chelchele / Natural): ストロベ... -
レシピ・淹れ方
産地と品種を”きれいに立たせる”一杯 ―wicketのV60 とスイッチ抽出 {すみだコーヒーフェス2025}
木箱の上に並ぶガラスの円錐、隣では湯口の細いポットが静かに孤を描く。棚の下段には古い映画のワンシーンを切り取ったTシャツ。甘やかな湯気の奥でジャスミンやベルガモットがふっと香り、紙コップの縁にマスカットが残る。wicketは、香味の輪郭を曖昧... -
喫茶録
発酵が開く”第4の波”–ROCAの均一と時間。{すみだコーヒーフェス2025}
テント前に立つと、甘い香りが風に乗る。由来は豆そのもの。「発酵プロセス」の香りだという。ROCAは、街の休憩所というより実験室に近い。初心者も玄人も同じテーブルに招き静かな熱で"今のコーヒー"を更新していく。 第一章 店の芯 -- "まだ出回っ... -
喫茶録
ハワイの陽だまりを一杯に — nananamoe COFFEE {すみだコーヒーフェス2025}
秋晴れの会場で、カップに貼られた"8th Abiversary"の小さなシールが揺れる。透けるネオン色のドリッパー、明るいボトルのラテベース、テーブルクロスは南風のよう。ハワイ由来の明るさを、街の空の下で。 第一章 "ハワイ×ゲイシャ"という設計 ー ライ... -
喫茶録
白桃と金木犀の余韻を連れて ーー LATTESTの”ピーチ・インフューズド”体験{すみだコーヒーフェス2025}
隅田川沿い、風の通り道に小さな抽出台が並ぶ。白いフィルターが二つ、湯気を上げ、粉の丘に雨が降る。- 看板には{LATTEST}。ブースに飾られた、小さなカードには、産地の名と物語。ミルクに寄り添う深いブレンドと、果実の輪郭を立てるシングル。スポ...
12