記事一覧
-
喫茶録
香りの輪郭を、静かに選ぶ|50 COFFEE & ROASTERY(さいたま COFFEE FESTIVAL)
イベント会場には、いくつもの香りが重なっていた。浅煎りの明るさ、深煎りの甘さ、焼き菓子のバター、紙カップのぬくもり。 人の流れは絶えず、ブースの前では短い会話がいくつも生まれては、湯気のようにほどけていく。その中で、50 COFFEE & ROASTE... -
喫茶録
和菓子の余韻、ラテの温度|菓匠 幹栄 × CafeLatte57℃さいたま COFFEE FESTIVAL)
イベントの会場で、甘いものの前に立つ時間は少し特別だ。コーヒーの香りだけを追って歩いているつもりでも、ふと視線を止めるのは、焼き菓子の色や、包み紙の質感や、手に取ったときの小さな重みだったりする。菓匠 幹栄 × CafeLatte57℃という名前には、... -
喫茶録
南米の香りに、焼き菓子の小さな幸福を重ねる|EL ORIGEN × Le Petit Bonner (さいたま COFFEE FESTIVAL)
イベント会場の通路に沿って、白いテントが並ぶ。その一角に、黒いクロスをまとったブースがあった。 大きく掲げられていたのは、「南米のスペシャルティコーヒー専門店」という言葉。テーブルには、色鮮やかなパッケージのコーヒー豆とドリップバッグ。隣... -
喫茶録
毎日の名をした一杯|EVERYDAY Cafe(SAITAMAコーヒーマルシェ)
イベント会場の中で、EVERYDAY Cafeのブースはひと目でわかった。鮮やかな水色のクロスに、大きく置かれた「自家焙煎珈琲」の文字。その前に並ぶ豆袋とドリップバッグ、そして数種類のドリンク。 にぎやかなマルシェの空気の中で、そこだけ少し肩の力が抜... -
豆と味
香りをほどく焼き菓子|焼き菓子 cafuné【SAITMA コーヒーマルシェ】
イベントのテーブルには、白い布が敷かれていた。その上に、透明な袋に包まれた焼き菓子が静かに並ぶ。 焼き色は強すぎず、けれど淡すぎない。ナッツの影、果実の粒、カカオのような深い色。ひとつひとつの菓子が、派手な声を出すのではなく、近づいた人の... -
喫茶録
香ばしさを、手のひらで連れて帰る|Or blanc【SAITMA コーヒーマルシェ】
イベント会場を歩いていると、コーヒーの香りとは少し違う、焼き菓子の香ばしさに足が止まる瞬間がある。豆を挽いた香りが空気を上へ引き上げるものだとしたら、焼き菓子の香りは、もう少し低いところで人の気配に寄り添うものかもしれない。袋越しに見え... -
道具・グッズ
午後三時、焼き菓子が珈琲に寄り添う|菓子工房 Osanji time(SAITMA コーヒーマルシェ)
白い布の上に、焼き菓子が静かに並んでいた。袋に包まれたマフィン、パウンドケーキ、レモンケーキ、缶入りのクッキー。派手に声を上げるような売り場ではない。けれど、近づくほどに、粉とバターと砂糖の気配がちゃんと立ち上がってくる。 菓子工房 Osanj... -
喫茶録
香りを“やさしく”飲ませる店|EPICE CAFE(SAITAMAコーヒーマルシェ)
会場の空気は、昼に近づくほど少しずつ熱を帯びていく。エスプレッソマシンの蒸気音、氷の鳴る音、人の笑い声。 その中で EPICE CAFE のブースは、どこか“尖っていない”。白いクロス。やわらかい色味のポップ。スヌーピーのトレー。そして、オーツミルクの... -
喫茶録
縁の湯気、夜の珈琲|トモソダチcafeCOZY(朝霞市)
歩いていると、ふっと速度が落ちる場所がある。トモソダチcafeCOZY。店先には手書きの看板。のぼり。小さな植物。ガラス越しに見える、どこか生活の延長線のような店内。 整いすぎていない。けれど、不思議と安心する。“営業している店”というより、“今日... -
喫茶録
白い店に、野菜の呼吸がある|Sunny Veggie Terrace(新座)
住宅街の道を歩いていると、白い壁の小さな店が現れる。 強く主張するわけではないのに、光の反射だけで空気が変わる。入口のガラスには、SUNNY VEGGIE TERRACE の文字。足元にはモザイクタイルで描かれた店名。実家のタイル屋を改装して始めた店——。その...