2026年3月– date –
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コラム・豆知識
まあるくつながる、香りが見つかる|FIND LOCAL MARKET
入口のアーチに影が落ち、旗の布が呼吸する。「FIND LOCAL MARKET」の文字は、今日の歩幅をひとつだけ整える。買い物の場というより、“見つける”という行為に名前を与える場。コーヒーと焼き菓子と小さなクラフトが、同じ道幅で並ぶ。ここで拾うのは、商品... -
道具・グッズ
朝の一杯に、香りだけが増える|TWENTY NINE(FIND LOCAL MARKET)
イベントの空気は、人の足音でできている。その中で紙袋だけが、別の時間を鳴らす。買って、持ち帰って、机の上でほどく——それまでが一つの菓子の設計だ。 TWENTY NINEは、甘さを押し出すのではなく、香りの層を重ねる店だと感じた。焼菓子は主役だが、飲... -
道具・グッズ
甘さの輪郭を焼き直す街角|dot.free.donuts(FIND LOCAL MARKET)
赤いチェックは、可愛いより先に、判断を早くする。視線が迷子になりやすい市場で、色と形が整理されて並ぶだけで、身体が少し楽になる。ドーナツの輪が、同じ直径で、別の景色を持っている。粉糖の白、カカオの黒、柑橘の黄。そこにあるのは「甘いもの」... -
道具・グッズ
ほどける甘さ、机に戻る香り|ノミガワスイーツ(FIND LOCAL MARKET)
屋外の光は強いのに、甘いものの影だけ柔らかい。紙袋の中は、温度が一段落ち着いていて、香ばしさが先に立つ。ノミガワスイーツのブースは「お菓子を買う場所」というより、“家の机まで連れて帰る時間”の入口だった。 並んでいるのは、単なる焼き菓子の種... -
喫茶録
香りを採集する、夜と花の標本箱|Ariowl Coffee(FIND LOCAL MARKET)
風のある会場で、黒いパッケージがふっと艶を返す。金の箔が、昼の光を受けて一瞬だけ夜みたいな深さになる。Ariowl Coffeeのブースは、香りの“名前”がきちんと並ぶ場所だった。NightOwl、Ariowl Mix、そして銀色のTop Specialty Selection。同じドリップ... -
豆と味
色のついた「レア」が棚に並ぶ日|自家焙煎吉本(希少豆三本立て)
紙の袋は軽いのに、産地名だけがずしりと重い。「CUBA」「TANZANIA」「COLOMBIA」。国名の大文字が、旅の看板みたいにこちらを呼ぶ。 知らずに買った“お試し”が、あとから希少豆の入口だったと気づく瞬間がある。偶然は、ちゃんと理由のある場所に落ちてい... -
喫茶録
畑の静けさを、皿に運ぶ|オーチャードカフェ(大泉学園)
大泉学園の街の音が、少しずつ薄くなる。扉を押すと、白い壁に小さな四角い窓が並び、光が静かに溜まっていた。ガラス戸の向こうに、畑の青い網。椅子の影が床に線を引く。ここは「食べる」より先に、呼吸が整う場所だ。 第一章|畑→果実→ジャム→皿:店の... -
コラム・豆知識
川越の冬、2オンスの宇宙|KAWAGOE COFFEE SELECTION
冬の広場は、音がよく通る。テントの布が鳴り、カップの縁が光り、歩く人の影が長く伸びる。ひと口のために並ぶ列は、なぜか“急がない”。急げないのではなく、急がないのだ。ここで扱われるのは、たくさんの量ではない。短い量が、街の輪郭をくっきりさせ... -
道具・グッズ
外はカリカリ、街はもちもち|菓子工房Hiro(KAWAGOE COFFEE SELECTION)
屋台の布が揺れ、日差しが焼き菓子の袋に反射する。手に取る前から、甘さはもう“音”として鳴っている。カヌレが並ぶ棚は、整列しているのに騒がしい。焦げの匂い、バターの輪郭、砂糖の影。そこへ、別の線が差し込む。coffeeの文字。菓子工房Hiroの甘味は... -
喫茶録
飲み疲れない一杯の設計図|glin coffee ROASTERY 川越(KAWAGOE COFFEE SELECTION)
朝の光は硬く、広場の影はまだ長い。テントの布が少し鳴って、紙の擦れる音がつづく。視線の先にあるのは、派手さよりも“整い”で勝負しているブース。白い袋が段を作り、説明札が味の地図になっている。手の中に残るのは、飲んだ記憶だけではない。飲み疲...