今回ご紹介するご紹介するのは、「シンプルで長く使える道具を誰もが手に届く価格で」という哲学を持っていて、世界中のカフェやバリスタにも愛用者が多いブランドの【BODUM】様です。
北欧デンマークで生まれたキッチンウェアブランドで機能美と環境への配慮を大切にし、誰もが心地よく使えるデザインを追求し続けます。
今回は、SCAJの会場でも一際目を引いたBODUMブースで感じた”コーヒーを楽しむ道具”の魅力やマーケティングマネージャー様にお話を伺ったことをお届けしていきます。
会社概要
1944年にデンマーク・コペンハーゲンでピーター・ボダム氏が会社を設立したことからBODUM(ボダム)は始まりました。
その後、息子であるヨーガン・ボダム氏が事業を引き継ぎ、ブランドを世界的な存在へと成長させます。
そして2024年1月、三代目となるピーター・ボダム氏が新たなCEOに就任。
創業から80年を迎えた現在もボダムグループは100%家族経営を守り続けており、デザインと品質へのこだわりを受け継いでいます。

他社様との違い!
BODUM様が他社と異なる大きな特徴のひとつは「エコ」を中心に製品開発を行っている点です。
その象徴ともいえるのが、同社を代表する「フレンチプレスコーヒーメーカー」。
紙フィルターを使わず、ステンレス製フィルターでコーヒーを抽出する仕組みになっており、環境に配慮しながらも安定した味わいを実現しています。
また、ドリップ式の「Pour Over(プアオーバー)」シリーズにもステンレスフィルターを採用。
”使い捨てをなくす”という姿勢が製品に貫かれています!
ステンレスフィルターはコーヒー豆の油分までしっかりと抽出できるため、豆本来のコクや繊細な風味をより深く楽しめるのも魅力の一つです。
まさに、サステナブルでありながら味の妥協をしない
それがBODUM様らしさだと感じました。

どういった方におすすめか?
「どんな方に使ってほしいですか?」という質問に対して、担当の方は穏やかにこう話してくださいました。
「特定のお客様に使ってほしい、というのは実はないんです。日本ではハンドドリップが主流ですが、”ドリップじゃなくてフレンチプレスを使ってください”とか”BODUMの商品をぜひ”ということはありません。コーヒーの淹れ方ひとつで変わりますし、その変化を楽しんでほしいと思っています。」
例えば、ドリップで丁寧に入れる時間も素敵ですが、来客時などに一度にたくさんのコーヒーを淹れたいときはフレンチプレスが便利。
そんなふうに、シーンに合わせて使い分けていただければ嬉しいと話してくださいました。
まさに「コーヒーの楽しみ方に正解はない」という、BODUM様の優しい哲学を感じるお言葉でした!


優れたデザインの数々!
デザインについて伺うと、担当の方は笑顔でこう話してくださいました。
「北欧らしいデザイン性が活かされていて、BODUMの商品は”道具”でありながら”インテリアの一部”でもあるんです。 わざわざ収納しなくともキッチンやテーブルに置いておくだけで絵になる。存在があります。」
実際に展示されていたPour Overの持ち手部分も、木ではなく再利用されたコルク素材を使用。
見た目の温かみだけではなく、環境への配慮やサステナビリティの理念も、デザインの中にしっかりと息づいてました。


今後の課題や注目
今後の展望について伺うと、まず話題に上がったのはフレンチプレスの普及についてでした。
「まだお客様の目に触れる機会が少ないのが現状です。 フレンチプレスの魅力をもっと身近に感じていただけるよう、認知の拡大に力を入れていきたいと思っています。」
そして今度の注目商品として紹介されたのが「スラッシー」。
スムージーやアイスドリンクを手軽に作れる家庭用マシンで、現在は販売価格の検討や試作・試飲を進めている段階とのことでした。
本体はやや大きめですが、あくまで家庭で楽しめるサイズ感を意識しており、
「カラオケ店のドリンクバー横にあるスムージーマシンの家庭版」と言えば、イメージが掴みやすいかもしれません。
ジュースやコーヒー、フルーツソースなどお好みの材料を入れるだけで撹拌され、冷たいドリンクからスムージー、アイスまで約5種類のメニューが楽しめるそうです。
BODUM様が提案する「おうちで気軽に楽しめるカフェ時間」にまたひとつ新しい可能性が加わろうとしています。


最後に
今回、実際にSCAJで配布されていた水出しアイスコーヒーを試飲させていただきました。
これから寒くなってまいますが、水出しアイスコーヒーは、急冷式と違いクリアでまろやか、スッキリした味わいで、低温でじっくり抽出するため、雑味が出す最後の一口まで楽しめるのが特徴とのことで
そのためか、キレのあるスッキリとした味わいがとても印象的でした。
BODUM様の製品はシンプルな見た目の中にしっかりとした機能性と技術が詰まっています。
抽出の工程一つ一つにこだわりが感じられ「日常に溶け込みながら上質な一杯を楽しめる」
まさにそんな体験をさせてくれるブランドだと感じました。
コメント