keinzu– Author –
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豆と味
自家焙煎吉本|再訪で出会った三つの豆と、食卓へ続く一杯
初めて訪れる店では、どうしても店全体の輪郭を追うことになる。 どのような豆が並び、どのような人が立ち、どのような空気の中でコーヒーが売られているのか。一度目の訪問は、いわば店との名刺交換に近い。 けれど、再訪は少し違う。前回知った店の姿を... -
豆と味
父へ贈る一杯から始まった、自家焙煎の小さな店A.M.style coffee|新座・大和田
新座市大和田。街の生活に近い場所に、ひっそりと豆の香りを置く店がある。A.M.style coffee。そこは、華やかなカフェというより、コーヒー豆と向き合うための場所だった。白を基調にした小さな空間。棚には焙煎豆が並び、奥には焙煎の道具が見える。豆の... -
喫茶録
青い焙煎機のそばで、静かな一杯が整う|フェルドコーヒー(練馬)
練馬の住宅街には、派手な看板よりも先に、静かな気配があった。道の流れは穏やかで、店の前に立つと、日常の速度が少し落ちる。大きく主張する店ではない。けれど、中へ入る前から、ここには豆と向き合う時間があるのだとわかる。この店には、コーヒーを... -
コラム・豆知識
さいたまの空に、豆と菓子の香りが重なる|(さいたま COFFEE FESTIVAL) まとめ
さいたま新都心の空は、街の輪郭を少し薄くしていた。高いビルのあいだを風が抜け、線路の上を電車が走り、けやきひろばには人の流れがゆっくり集まっていく。 そこに立っていたのが、SAITAMAコーヒーマルシェの看板だった。会場は、さいたま新都心のけや... -
喫茶録
香りの輪郭を、静かに選ぶ|50 COFFEE & ROASTERY(さいたま COFFEE FESTIVAL)
イベント会場には、いくつもの香りが重なっていた。浅煎りの明るさ、深煎りの甘さ、焼き菓子のバター、紙カップのぬくもり。 人の流れは絶えず、ブースの前では短い会話がいくつも生まれては、湯気のようにほどけていく。その中で、50 COFFEE & ROASTE... -
喫茶録
和菓子の余韻、ラテの温度|菓匠 幹栄 × CafeLatte57℃さいたま COFFEE FESTIVAL)
イベントの会場で、甘いものの前に立つ時間は少し特別だ。コーヒーの香りだけを追って歩いているつもりでも、ふと視線を止めるのは、焼き菓子の色や、包み紙の質感や、手に取ったときの小さな重みだったりする。菓匠 幹栄 × CafeLatte57℃という名前には、... -
喫茶録
南米の香りに、焼き菓子の小さな幸福を重ねる|EL ORIGEN × Le Petit Bonner (さいたま COFFEE FESTIVAL)
イベント会場の通路に沿って、白いテントが並ぶ。その一角に、黒いクロスをまとったブースがあった。 大きく掲げられていたのは、「南米のスペシャルティコーヒー専門店」という言葉。テーブルには、色鮮やかなパッケージのコーヒー豆とドリップバッグ。隣... -
喫茶録
毎日の名をした一杯|EVERYDAY Cafe(SAITAMAコーヒーマルシェ)
イベント会場の中で、EVERYDAY Cafeのブースはひと目でわかった。鮮やかな水色のクロスに、大きく置かれた「自家焙煎珈琲」の文字。その前に並ぶ豆袋とドリップバッグ、そして数種類のドリンク。 にぎやかなマルシェの空気の中で、そこだけ少し肩の力が抜... -
豆と味
香りをほどく焼き菓子|焼き菓子 cafuné【SAITMA コーヒーマルシェ】
イベントのテーブルには、白い布が敷かれていた。その上に、透明な袋に包まれた焼き菓子が静かに並ぶ。 焼き色は強すぎず、けれど淡すぎない。ナッツの影、果実の粒、カカオのような深い色。ひとつひとつの菓子が、派手な声を出すのではなく、近づいた人の... -
喫茶録
香ばしさを、手のひらで連れて帰る|Or blanc【SAITMA コーヒーマルシェ】
イベント会場を歩いていると、コーヒーの香りとは少し違う、焼き菓子の香ばしさに足が止まる瞬間がある。豆を挽いた香りが空気を上へ引き上げるものだとしたら、焼き菓子の香りは、もう少し低いところで人の気配に寄り添うものかもしれない。袋越しに見え...