イベント会場の空気は、たいてい少し乾いている。人の声、遠くで鳴るアナウンス。
そういう“ざわめき”がひとつの天気みたいに流れている。
そんな中で、LIBRA COFFEE SHOP の前だけ、香りがゆっくり歩いているように感じた。
掲げられていた言葉は、まっすぐで、飾りがない。
「リラックスできるコーヒー」を大切にしています。
異なる産地、異なる焙煎度。火力と時間のバランスで“ふっくら”と焙煎し、
酸味と苦味をバランスよくブレンドする。店名の LIBRA(天秤) のように。
コーヒーを“強くする”のではなく、心をほどくために量っていく。
この方針が、ブレンドの輪郭をきれいにしていた。
第一章|天秤の思想:火と時間、酸味と苦味
ブレンドは、足し算に見えて、実は引き算だと思う。
豆の個性を重ねれば重ねるほど、輪郭はぼやけやすい。だからこそ LIBRA は“天秤”を掲げる。
・産地の違いを、ただ混ぜて終わらせない
・焙煎度の違いを、コントラストではなく調和に寄せる
・「飲みやすい」だけでなく、喉に残らない深みへ
結果として出てくるのは、尖りのある派手さじゃない。
少ない量でも甘い香りがふくみ、飲み終わりが軽い。
その軽さが、休息の時間を長くする。
LIBRA COFFEE SHOPは、通販専門・ブレンドコーヒーのみを扱う自家焙煎店。
祖父から父、そして今へと三代にわたって受け継がれてきたのは、
強さではなく、くつろぎを残す味。
店名のLIBRAは天秤座。その名の通り、焙煎は火力と時間のバランスを何よりも大切にしている。
豆は世界各地から選び、焙煎度の異なる豆を組み合わせることで、
酸味と苦味のどちらかに寄りすぎない、中庸の着地点を探っていく。
ブレンドは、足し算ではない。豆の性質を深く理解し、重ねることで初めて立ち上がる、
ひとつの輪郭。LIBRAのコーヒーは、その工程をとても静かに、誠実に辿っている。

第二章|4つのブレンドは“気分の温度計”
ブースの並びがよかった。名前が、そのまま飲む人の一日を想像させる。
1) すっきりブレンド|果実の酸味と、爽やかな後味
焙煎度:浅煎り
生豆:ブラジル/コロンビア/エチオピア/グアテマラ
軽い口当たりで、すっと入ってくる。酸味が“鋭い”というより、果実の輪郭があるタイプ。
朝の光に似合う、体温を上げすぎない明るさがある。
おすすめ(相性)
・朝食・パンと一緒に
・サンドイッチ/スコーンみたいな“粉の密度”があるお菓子とも相性が良い
「香ばしさ」と「爽やかさ」が喧嘩しないのが強い。
2) まったりブレンド|浅煎り×深煎り、半々のハーモニー
焙煎度:浅煎り+深煎り(半々ブレンド)
生豆:ブラジル/コロンビア/エチオピア(掲示より)
“まったり”って、眠いという意味じゃない。
角が丸い、という意味だ。酸味と苦味が交代で前に出るんじゃなく、横に並ぶ。
だから口当たりがやさしい。
特徴
・酸味と苦味の調和
・甘い香りが広がる
・女性人気、という説明にも頷ける(香りのニュアンスがふくよか)
おすすめ(相性)
・スモークサーモンみたいな香りの強い食材
・トマトソース系(酸味をケンカじゃなく“厚み”に変える)
・カスタードを使った菓子にも良い
3) こっくりブレンド|心地いい苦味とコク、夜の机に置ける
焙煎度:深煎り
生豆:ブラジル/コロンビア/エチオピア/インドネシア
深煎りの“強さ”じゃなく、深煎りの“居心地”を狙った感じ。
苦味が前に出るのに、飲み終わりが重く残らない。ここが天秤。
おすすめ(相性)
・カフェオレにする
・チョコレート/生クリーム菓子(濃厚どうしで伸びる)
・イタリア料理/フランス料理みたいな濃い味の食事にも
甘いものに寄り添いながら、甘さを“締める”ブレンド。
4) ひんやりブレンド(アイスコーヒー用)|深煎りでも、さっぱり残る
焙煎度:深煎り
生豆:ブラジル/コロンビア/エチオピア/インドネシア(掲示より)
アイスにした瞬間、深煎りは“ただの苦さ”になりがち。
でも ひんやり はそこを回避している。口当たりがすっとして、香りが残る。
淹れ方のポイント(掲示より)
・いつも通り淹れたら、サーバーごと氷水で急冷
・冷蔵で 1〜2日 おいしく飲める
・砂糖を入れると、より長くおいしさが保ちやすい
・水筒で持ち歩いても、酸味が気になりにくい


第三章|ペアリングメモ
会場での印象と、家での再現を想定した菓子との相性。
・こっくり × ガトーショコラ
苦味とカカオが重なり、コーヒーのコクが伸びる。
・すっきり × スコーン
粉の甘みを引き立て、後味を軽く整える。
・まったり × 甘めの生クリーム菓子
香り同士が溶け合い、余韻がやさしく続く。
・こんがり × エスプレッソ × チーズケーキ
苦味が輪郭を作り、乳脂肪のコクを受け止める。
第四章|家での再現TIP|ブレンドは「飲む時間」を固定すると強い
ブレンドは、日々のルーティンに埋め込むと真価が出る。
・すっきり:朝の“体温の立ち上げ”に置く
・まったり:午後の集中の切れ目、甘い香りで呼吸を整える
・こっくり:夜の机、明かりの下で“甘さを締める”
・ひんやり:外出や仕事の合間に、味を崩さず持ち歩く味の好みより先に、
「飲む時間」を決める。すると天秤が安定する。
第5章|家で飲む理由
LIBRAのコーヒーは、外で映えるための一杯ではない。
急がせない。語りすぎない。
湯を注ぎ、香りが立ち、ひと口で肩の力が抜ける。
「少ない量でも、甘い香りがふくよか」
「苦味だけじゃない、深みがある」
「長く愛されてきた理由がわかる」
そんな感想が、自然に集まるのも納得できる。
忙しい日常のなかで、
特別な準備をしなくても、
湯を注ぐだけで“戻れる場所”がある。
その感覚を、三代にわたって守ってきた。
だからこそ、ブレンドという選択に迷いがない。
この追記で、
章の情報密度・読み応え・商品理解がかなり厚くなっています。


喫茶叙景文 ~天秤の上で、ひと息がほどける~
人混みの中で、香りだけは迷子にならない。
焼けた豆の匂いは、いつも“帰る場所”を知っている。
LIBRA の天秤は、正しさを測るためじゃなく、休息を測るためにある。
火力と時間。酸味と苦味。どちらかを勝たせない、という選択。
その選択が、飲む側の肩の力を抜く。
すっきりは、朝の空気をもう一度洗い直す。
まったりは、午後の焦りにブレーキをかける。
こっくりは、夜の甘さを綺麗に終わらせる。
ひんやりは、冷たさの中に香りの芯を残す。
一杯が人生を変える、なんて大げさなことは言わない。
ただ、今日の呼吸をひとつ整える。
その小さな整いが、明日の自分を少しだけ楽にする。
紙袋を提げた手には、重さより先に温度が残る。
飲んだ記憶は、舌よりも生活に残る。
天秤で量られたブレンドは、日々の隙間にすっと入って、
“何もしない時間”を、ちゃんと価値のあるものにしてくれる。
店舗概要
- 1 住所:
-
実店舗なし(通販専門/イベント出店あり)
- 2 アクセス:
-
公式サイト/オンラインショップ(例:STORES等)
- 3 営業時間:
-
オンライン注文は常時(発送・対応時間は各ショップ表記に準拠)
- 4 備考:
-
・コンセプトは 「リラックスできるコーヒー」
・産地×焙煎度を組み合わせたブレンドが中心
・会場では少量(Trial)から選べる掲示あり/オンラインは 150g袋表示のラインナップも確認できた
・送料条件(○円以上で送料無料など)はショップ側表記を要確認
・在庫切れのときは「再入荷お知らせ」導線が出る場合あり - 5公式リンク:










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