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枝先の白い花が、抽出台に春を置く|medium(鎌倉)

テントの内側は、音が一段落ちる。
黒いケトルが並び、ドリッパーが銀色に光って、そこに——花の枝が一本だけ立つ。
飾りではなく、呼吸の速度を揃えるための“”みたいなもの。
コーヒーが、味だけで終わらない場所の気配が最初からある。

第一章|「本業が別」だからこそ、コーヒーが“本気”になる

「一番特徴なのは、自分たちみんな本業が別にあって」
「それぞれコーヒーが好きでやってる」
「別々のバックグラウンドがあるので、そのお互いの個性を活かしながらやってるところが一番の特徴」

副業”という言葉は軽いけれど、ここにあるのは軽さじゃない。
生活が別にある人たちが、それでもコーヒーに時間を渡す。
その渡し方が、ちょっと贅沢に見える。味のために、場のために、会話のために
——余力を、ここへ注いでいる。

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第二章|再現の話は、レシピで終わらせない

「レシピをオンラインサイトに載せてるので、それを一番見ていただくのが確実」
「ただ、それぞれの器具とか入れ方とかによって変わってくる」
「分からないことがあれば自分たちにDMとかで聞いていただければ答える」

ここが、mediumの“人の温度”が一番出るところ。
レシピを渡して終わりじゃない。
器具差・手癖・湯温・注ぎの速さ。家の環境のズレまで織り込んで、最後は会話で埋める。
抽出はいつだって「正解」より「補助線」だ、と言われた気がした。

第三章|ペアリング:ロールケーキが“互いに上げる”理由

「ペアリング、すごい個人的なものになってくるんですけど」
「ロールケーキが僕コーヒー一番合うかなと思っていて」
「ロールケーキの場合は互いに高め合うというか、相乗効果が生まれる」
「邪魔もしちゃわないし、よりどちらも美味しく感じられて良くなる」

ケーキの話をしているのに、言葉がすごく“抽出”っぽい。
邪魔しない、ではなく、互いに上げる
ロールケーキは生地が軽く、クリームがまろい。甘さが線になって、コーヒーの酸や香りの線と並走する。
単体で美味しい”を越えて、同時に食べた時にだけ起きる上がり方がある。
ここを言語化できる店は、強い。

第四章|今回の一杯:エチオピアの透明さが、会話を静かにする

エチオピアは、当たると会話が一回止まる。
香りが先に来て、味が追いかけてきて、飲み終わったあとに“余韻だけが残る”。
その間、場の雑音が少し遠のく。
花の枝がある理由を、飲みながら理解する。

五章|所作メモ(家で再現するための“温度の残し方”)

ここは、medium側の言葉を尊重して一行で置く。
レシピを起点にして、迷ったらDMで補助線を引く。
再現は「技術の強さ」より、戻れる導線があるかどうかだ、と。

喫茶叙景文 ~住宅街の、午後に灯る甘さ~

枝先の白い花が、湯気の向こうでほどけていく。
抽出の音は小さくて、でも確かで、テントの中の時間を薄く引き伸ばす。
本業が別の人たちが、ここでだけ同じ方向を向く。
一杯のために手を揃えて、言葉を揃えて、誰かの家のキッチンまで想像している。
コーヒーは液体なのに、いちばん残るのは温度ではなく、関係の輪郭。
帰り道、カップの底に残った透明さが、呼吸を少しだけ整えてくれる。

店舗概要

1 住所:

①WITH Kamakura:長谷エリアにある合掌造りの古民家を再生した複合施設
神奈川県鎌倉市坂ノ下3-7
②雪ノ下拠点:鶴岡八幡宮に近いエリアでの営業情報
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-9-12

2 アクセス:

①江ノ島電鉄「長谷駅」より徒歩約3分
②JR鎌倉駅より徒歩約10〜15分(鶴岡八幡宮の北側エリア)

3 営業時間:

①10:00 〜 16:00
②10:00 〜 17:00 水・木・金・土(日・月・火は定休日)

4 備考:

コンセプト:コーヒーを介して生活やコミュニティを支える/生産〜提供の先にいる人や社会的課題も見据える(フェアトレード・ダイレクトトレードを支持)
チームの特徴:メンバー全員が“別の本業”を持ち、それぞれのバックグラウンドを活かして運営

5公式Instagram:
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