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HMJで見つけた、夜に似合うマグ|sureliyの陶器がくれる静けさ

人の波のなかで、ふっと足が止まる場所がある。
それは派手な色でも、大きな声でもなくて、白の静けさで呼び止める。

小さなランプの灯りの隣に、ゆるやかな曲線の器たち。
sureliy――“陶器のお店”と書かれたボードが、
会場のざわめきに薄い膜を張っていた。

ああ、ここは「選ぶ」より先に「落ち着く」場所だ。

第一章|sureliyという名前の温度

ブースに並ぶのは、花器、マグ、プレート、そして日々の端っこを支える
小さな道具。
ベースは白。けれど白は、真っ白というより、釉薬の層がつくる
“やわらかい白”だ。
土の色がほんのり透けるもの、粒子が光を拾うもの、
マットに吸い込むもの。

同じ白でも、触れたときの返事が違う。

目次

第二章|「持ちやすさ」のためのカーブ

会話の中でいちばん印象に残ったのは、
形へのこだわりが見た目のためだけじゃないこと。

「形のこだわりが、ちょっと下をカーブにすることで、
手のひらに沿うような、持ちやすく温かみがある形にしていることと…」
「飲み口に関しては…できる限り細くして、口あたりを良くして、
飲みやすく作っております。」

器って、眺めるものに見えて、最後はやっぱり“使う時間の道具”なんだなと思う。
底のカーブは、手のひらのくぼみに吸い付くように馴染む。
そして飲み口は、手びねりの難しさがありながらも、できる限り薄く。
その矛盾を引き受けて、飲みやすさへ着地させているのが、すごく誠実だった。

第三章|「いつ使う?」の答えが、いちばん好きだった

「朝向きですか?夜向きですか?」と尋ねたとき、答えは明快だった。

「特に…特にはないですからね。」
「リラックスタイムで使っていただきたい…ほっこりする。」
「イメージとしては、夜…夕方とか、ホッと一息くらいの感じ。」
「1日の最後にゆったりと…そういう時間で使ってほしいなという形で作っています。」

“決めない”という優しさがある。
朝でも夜でも、その人の時間帯に寄り添う。
ただ、作り手の中には確かに「ほっとする時間」の輪郭がある。
だから、あのブースは会場の中でも、呼吸が少しだけ深くなる

第四章|現地で見たラインナップ

マグ:丸みのある胴、下がゆるく絞られた形。白〜生成りの層が美しい。
プレート:縁が波打つような柔らかさ。盛り付けの“余白”が似合う。
花器:白い一輪挿しから、点の穴が入ったもの、艶のある飴色系まで。
小さな器/小物:暮らしの中で“置き場所ができる”サイズ感。

写真越しにも分かるのは、「派手に飾らない」ことをデザインとして選んでいる点。
白い器が、生活の色を邪魔しない。むしろ、生活の色を引き立てる。

所作メモ|sureliyの器を“使う”とき

持った瞬間に、手が落ち着く:底のカーブが手のひらに沿う設計。
口あたりがすっと入る:できる限り細く整えた飲み口。
用途を縛らない:朝でも夜でもOK、ただ“ほっとする時間”に似合う。

器は、飲み物の味を変える前に、呼吸を変える。
その感覚が、sureliyのいちばんの魅力だと思う。

家での再現TIP|sureliyを迎えるなら

白いクロスや生成りの布の上に置く(釉薬の層がきれいに見える)

・花器はまず一輪から(枝もの/ドライの“影”が映える)

・マグは夜の照明で:電球色に寄せると、白が冷たくならない

喫茶叙景文 ~光のそばに置かれた白~

白い器は、主張がない代わりに、こちらの暮らしを映す。
疲れた日の夕方、湯気の上がる飲み物を入れるだけで、部屋の輪郭が少し整う。
きっと、あのカーブは、手のためだけじゃない。
一日の終わりに、心の角をやわらげるための曲線だ。

会場の喧騒の中で、確かにそこだけ空気が静かだった。
ランプの灯りのそばに置かれた白が、呼吸を深くしてくれた。
器が暮らしに寄り添うって、こういうことかもしれない。

店舗概要

1 住所:

固定店舗情報は写真内で確認できず。公式(Instagram/販売ページ)で要確認。

2 アクセス:

会場公式の案内に準拠

3 営業時間:

イベント開催時間に準拠

4 備考:

出展エリアはクラフト・インテリア/活動拠点は埼玉県。オンライン販売導線あり(Creema・SNS)

5公式Instagram:
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