「農家さんと飲食店さん、そして地域の子どもたちを”つなぐ”存在になりたいんです。」
そう優しく語るのは、IT業界で約20年働いたのち、農業の世界へ転身した一人の女性です。
彼女が今、仲間と共に企画しているのは、農家と飲食店をマッチングするアプリ。
市場の価格競争に悩む農家と、地産地消を大切にしたい飲食店を直接つなぎ、
お互いに支え合え関係を生み出すことを目指しています。
さらに、マッチングから外れてしまった余剰農産物を子ども食堂に寄付する仕組みも構想中
“もったいない”を”誰かの笑顔”に変える、そんな社会貢献の形を実現しようとしています。
今はまだ企画段階ですが、三年後の企業に向けてビジネスコンサルタントへの挑戦も始まりました。
彼女の言葉の端々には、地域の未来と食のつながりを大切に想う、まっすぐな情熱が感じられました。
事業コンセプト
ー つなぐことで、地域の未来を支える
彼女が描くのは、「農業・飲食・地域社会」をつなぐ新しい循環の形です。
農家さんが心を込めて育てた野菜を、地元の飲食店が美味しい料理として提供し、
そのつながりさらに子どもたちのへと広がっていく。
そんな”思いやりの連鎖”を生み出すために立ち上がったのが、
農家と飲食店をつなぐマッチングアプリの開発のプロジェクトです。
このアプリでは、生産者と飲食店がお互いにやり取りしながら
安定的な供給と信頼関係を築ける仕組みを目指しています。
また、マッチングに至らなかった農産物を子ども食堂に寄付することで、
フードロス削減と地域支援を両立させるのも大きな特徴です。
「マッチングしても、どうしても売れ残る野菜は出てしまいます。だから
こそ、それをこども食堂へ届けたいんです。」
物価高騰の中で支援が届きにくい子ども食堂に、余剰野菜を寄付する仕組みも構想中。
送料は農家に負担させず、クラウドファンディングで一口100円ほどの支援を募る予定です。
こうした仕組みを通じて、農家・飲食店・地域の子どもたちをつなぐ”循環型の支援”を目指しています。
そんな言葉にはIT業界出身ならではの視点と、
農業の現場で感じた”人と人のつながり”への温かな想いが込められています。



開発のきっかけ
ー 「食の現場で感じた”もったいない”を希望に変えて」
もともと彼女は、IT業界でシステム開発やプロジェクト管理を行っていました。
しかし、仕事の合間にボランティアとして地元農業の手伝いに関わるうち、
“生産の現場”にある現実を目の当たりにします。
形が少し悪いだけで出荷できず、畑に残されてしまう野菜。
納品のタイミングや量が合わず、せっかくの作物が破棄されてしまうことも。
「 こんなに手間をかけて作っているのに、
食べてもらえないなんて、もったいないですよね。」
その言葉には、彼女自身の驚きと悔しさが混ざっています。
”生産者と消費者の距離”がまだ遠いーー
このギャップを少しでも縮められたら、
農家さんも、飲食店も、そして地域もきっと笑顔になれる。
そう感じた彼女は、これまで培ったITスキルを活かして、
農業と飲食をつなぐ仕組みを自分の手でつくろうと決意しました。

地域とのつながり
ー 「”地元で作り、地元で届ける”小さな循環を」
事業の中心にあるのは、地域に根ざした循環づくりです。
彼女が目指しているのは、ただの「販売」や「IT導入」ではなく、
“人とのつながり”をベースにした持続可能な仕組み。
地元の農家さんやカフェ、パン屋、レストランなどと協力し、
その日の新鮮な食材を使ったメニューや商品を提案。
オンラインだけではなく、リアルな場でも交流が生まれています。
彼女はそう話しながら、笑顔で地域のつながりの大切さを語ります。
効率やデータだけでは生まれない「信頼」と「共感」。
それを紡ぐことこそが、彼女がこのプロジェクトを進める
本当の理由なのかもしれません。

今度の展望
ー 「”人と人をつなぐ拠点を増やしていきたい”」
彼女が目指してるのは、単なるカフェやショップの運営ではなく、
地域の人が交わる”ハブ(拠点)”のような場所をつくることです。
「コーヒーって誰かと話すきっかけになる飲み物じゃないですか。
一杯のコーヒーを通して、地域の人や作り手、消費者がつながるような
場をもっと増やしていきたいんです。」
その想いから、現在は地元イベントへの出店や、
若い世代の企業サポートにも少しずつ関わっているそうです。
「今はまだ駆け出しなのでレンタルオフィスですが、将来的には古民家を活用した拠点を持ちたいです。
そこには小さな畑を作って、支援者を招いて収穫イベントや植えつけ体験をしたり、畑で遊べるレクリエーションも考えています。」

3年後の起業を目標に、着実に準備を進めている彼女。
農業未経験からの転職者だからこそ、現場のリアルと課題をよく理解しています。
「農業を元気にしたい。そして、それを社会貢献の形にもつなげたい。」
その言葉には、確かな熱意が込められていました。

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