テント前に立つと、甘い香りが風に乗る。由来は豆そのもの。
「発酵プロセス」の香りだという。ROCAは、街の休憩所というより
実験室に近い。初心者も玄人も同じテーブルに招き静かな熱で
“今のコーヒー“を更新していく。

第一章 店の芯 — “まだ出回っていない”を選ぶ
「全体的に、あまり日本でも出回っていないようなコーヒーを扱うこと」
「この豆の選定にはこだわっています」
彼らの矢印はいつも”新しい産地の取り組み“へ。会場ではイースト菌や果実を用いた
発酵(インフューズド)など、プロセスの工夫が生む香味を積極的に展開。
スタッフはそれを「生産地発の”フォースウェーブ(第四の波)”」と呼ぶ。
素材の良さはそのままに発酵設計で表現を拡張する。
――そんな現在進行形の挑戦


第二章 均一というやさしさ — 所作メモ(配布カード準拠・スタンダード)
「均一性と時間」が抽出のキーワード。口頭で伝えにくいからこそ、所作をしぼる。
- 器具:円錐ドリッパー/ペーパーフィルター
- 粉量:15g(中挽き)
- 湯量:89℃
- トータル湯量:225g(=粉:湯≒1:15)
注ぎのタイムライン(“合計重量”と”経過時間”) - ① 0:00 → 0:30 30g
蒸らし兼ファーストポア。粉全体が均一に濡れる量で、湯面は暴れさせない。 - ② 0:30 → 0:55 90g(合計90g)
中心から小さく円。注ぎの導線を固定。 - ③0:55 → 1:35 170g(合計170g)
流速は一定。ベッドを崩さず一筆書き。


第三章 家で近づけるための”まずはレシピ”
- まずはカード通り:粉15g / 湯225g / 89℃ / 中挽き。
- タイマーの先行: 上の4つの時刻(0:30 / 0:55 / 1:35 / 2:00)は”その時点の合計重量“
の目印。スケールを見ながらその重量で止める。 - 一か所ずつ調節: 味が思い → 少し粗くする or 2投目以降の流速をわずかに上げる。
薄い → 少し細挽き or 3投目の到達を1-2秒ゆっくり。 - 注ぎルートの固定:毎回、同じ中心と同じ円の大きさ。ムラ=”甘苦の偏り“の原因。
- 上級はアドバンス: カード右側の「アドバンスドコース」案内(QR)で、より香味を
てる設計へまずはスタンダードで安定させてから移行。

第4章 ペアリングノート — バナナブレッドとラテ
フードは多くを置かないが、「カフェラテに特製バナナブレッド」と言う一手がある。連携先のパティシエがラテに合う配合で仕立てた一本。発酵系ロットのフルーティさを楽しむ日にはミルクで輪郭をやわらげ、甘香ばしさで橋を架ける。
※画像はバナナブレッドのイメージです

第五章 買うならこの二本
- 4TH WAVE系(バニラインフュージョン/樽発酵): 香りで”第4の波”を体感。初心者にも覚えやすい
わかりやすい個性。 - 中国 COE PILOT ♯10(Honey) : トロピカル&ワイニー。日常枠に寄せやすい華やか寄りの”基準一本”。


喫茶叙景文 ~甘い香りの招待を追う~
甘い香りが、列の脇に幕を引く。
均一に落ちる湯は、秒針の影のように静かだ。
発酵の影が、カップの縁で」ゆっくりほどける。
コーヒーは境界を越え、記憶の棚に並ぶ。
次の一杯が、また波を運んでくる。
基本情報
- 1住所:
-
東京都墨田区東向島2-14-12 1階(曳舟駅近く)
- 2アクセス:
-
東武伊勢崎線「曳舟」徒歩約2分 / 京成押上線「京成曳舟」徒歩約5分。
- 3営業時間:
-
8:00-19:00
定休日:火曜日 - 4備考:
-
2025年春オープンの新ロースター。最新情報はInstagramで確認
- 5公式サイト:
表示できるコメントはありません。










コメント