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townsfolk coffee|ケニアの酸で、川越の空がすこしだけ明るくなる

川越コーヒーフェスティバルの会場を歩いていると、
白いテーブルクロスに、淡いブルーグレーのパッケージがきれいに並んだ
ブースが見えてくる。

店名は townsfolk coffee(タウンズフォーク コーヒー)
拠点は石川県・金沢
北陸の街の焙煎所が、この日は川越の空気の中に「北欧系浅煎り」の香り
を連れてきていた。


この日はここで一杯、ケニア KAMVIU Washed を受け取ることにした。

第1章|白いテーブルと静かなラインナップ

 townsfolk coffee のブースは、フェスの中でも印象が少し違う。

真っ白なカップと紙コップ、
シンプルな活字だけで組まれたメニュー表、
整然と並んだシングルオリジンの豆袋

派手な装飾はないのに、近づくと自然に視線を奪われる。
「今日はどの産地で旅をしようか」
そんなふうに、目が行ったり来たりするメニュー構成だ。

この日のハンドドリップは
エチオピア、コスタリカ、ケニア、ニカラグアの4種類。
その中から、いちばん気になった 「Kenya KAMVIU Washed」 を選んだ

第2章|ケニア KAMVIU Washed ーー レッドカラントからオレンジへ

 カップを顔に近づけた瞬間、まず感じるのは赤い果実の香り
公式の味わいメモでは、
レッドカラントや甘いオレンジのような柑橘の印象と説明されている。

その言葉どおり、一口目からはっきりとした酸味が立ち上がる。
鋭いというより、輪郭のくっきりした明るさ。
赤いベリーの果汁を、冷たい水で少しだけ割ったようなイメージだ。

飲み込んだあと、舌の上に残るのはやわらかな甘さ
最初に立ち上がった酸味を、あとから追いかけてきた甘味がふわりと
包み込んで落ち着かせてくれる。

時間が経つと、カップの中の温度が少し下がり、
レッドカラントのような赤いニュアンスから、
オレンジやブラウンシュガーを思わせる丸い甘さへと、印象がゆっくり
スライドしていく。

酸と甘さのバランスが良い、という公式の一文が、そのまま舌の上で体験
として確かめられる一杯だった

第3章|「townsfolk」という名前が似合うロースター

 townsfolk coffee の拠点は、金沢市高岡町
観光地から少し外れた住宅街の一角に店を構え、
北欧スタイルの浅煎りをベースにしたスペシャルティコーヒーを焙煎して
いる。

店名の “townsfolk” は、
「街に暮らす人々」を意味する言葉。
観光客のための特別な一杯ではなく、
その街で暮らす人の日常に、静かに寄り添うカップでありたいという
距離感が伝わってくる

川越のフェス会場でも、そのスタンスがよく表れていた。
味わいのメモは丁寧だが、押しつけがましさはない。
「こう感じてもらいたい」ではなく、
「豆が持っている情報を、なるべくそのまま手渡したい」という姿勢が、
メニュー表からも伝わる。

ケニア KAMVIU のカップにも、その考え方がそのまま乗っていた。
産地とプロセスが持つ明るい酸をそのまま受け止めて、
それをきちんと支える甘さだけを、そっと足しているようなバランス感覚。

第4章|結び|川越で知った、金沢の朝の味

フェスの会場で飲む ケニア KAMVIU Washed は、
陽の光をよく拾う、午前中のコーヒーという印象だった。

シャープで明るい酸味が、
前の日までの疲れをリセットしてくれるような感覚。
そのあとからやってくる甘さが、
「さあ、ここから一日が始まる」と静かに背中を押してくれる

この一杯をきっかけに、
頭の中の地図に「金沢・townsfolk coffee」というピンが打たれた。

次に金沢を訪ねるとき、
町の空気の中でこのロースターの浅煎りをゆっくり飲んだら、
どんな朝の味になるのか。

川越で受け取ったこのカップは、
いつかの金沢行きの、小さなきっかけとしてポケットにしまっておきたい
一杯 になった。

喫茶叙景文 ~川越で知った、金沢の朝の味~

フェスの会場で飲む ケニア KAMVIU Washed は、
陽の光をよく拾う、午前中のコーヒーという印象だった。

シャープで明るい酸味が、
前の日までの疲れをリセットしてくれるような感覚。
そのあとからやってくる甘さが、
「さあ、ここから一日が始まる」と静かに背中を押してくれる。

この一杯をきっかけに、
頭の中の地図に「金沢・townsfolk coffee」というピンが打たれた。

次に金沢を訪ねるとき、
町の空気の中でこのロースターの浅煎りをゆっくり飲んだら、
どんな朝の味になるのか。

川越で受け取ったこのカップは、
いつかの金沢行きの、小さなきっかけとしてポケットにしまっておきたい
一杯 になった。

基本情報

1 住所:

石川県金沢市高岡町22-18

2 アクセス:

JR金沢駅東口から徒歩約15〜16分

 長町武家屋敷跡エリアから徒歩圏内

3 営業時間:

9:00〜18:00 前後(季節などで変動あり)
 定休日:月曜・木曜

4 備考:

北欧スタイルの浅煎りスペシャルティコーヒーが中心
カフェ兼ロースタリー
テイクアウトあり/近隣にコインパーキングあり

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