コーヒー豆や味のレビュー
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豆と味
自家焙煎吉本|再訪で出会った三つの豆と、食卓へ続く一杯
初めて訪れる店では、どうしても店全体の輪郭を追うことになる。 どのような豆が並び、どのような人が立ち、どのような空気の中でコーヒーが売られているのか。一度目の訪問は、いわば店との名刺交換に近い。 けれど、再訪は少し違う。前回知った店の姿を... -
豆と味
父へ贈る一杯から始まった、自家焙煎の小さな店A.M.style coffee|新座・大和田
新座市大和田。街の生活に近い場所に、ひっそりと豆の香りを置く店がある。A.M.style coffee。そこは、華やかなカフェというより、コーヒー豆と向き合うための場所だった。白を基調にした小さな空間。棚には焙煎豆が並び、奥には焙煎の道具が見える。豆の... -
豆と味
南米の香りに、焼き菓子の小さな幸福を重ねる|EL ORIGEN × Le Petit Bonner (さいたま COFFEE FESTIVAL)
イベント会場の通路に沿って、白いテントが並ぶ。その一角に、黒いクロスをまとったブースがあった。 大きく掲げられていたのは、「南米のスペシャルティコーヒー専門店」という言葉。テーブルには、色鮮やかなパッケージのコーヒー豆とドリップバッグ。隣... -
豆と味
香りをほどく焼き菓子|焼き菓子 cafuné【SAITMA コーヒーマルシェ】
イベントのテーブルには、白い布が敷かれていた。その上に、透明な袋に包まれた焼き菓子が静かに並ぶ。 焼き色は強すぎず、けれど淡すぎない。ナッツの影、果実の粒、カカオのような深い色。ひとつひとつの菓子が、派手な声を出すのではなく、近づいた人の... -
豆と味
一杯の前にある設計|CV Authentic Agro Exportと東ジャワの供給思想
カップの上に立ちのぼる香りは、いつも最後に現れる。だが本当は、その香りはもっと手前から始まっている。まだ火にも触れていない青い豆。乾燥の速度。選別の精度。水分値の管理。産地の標高、土壌、農家との距離、袋詰めの方法、港へ向かうまでの段取り... -
豆と味
まだ見えない価値を運ぶ|東ジャワ、供給という静かな設計図
コーヒーは、香ってから記憶に残る。けれど本当は、その前からもう輪郭を持っている。 麻袋の中でまだ静かな生豆。火にも触れていない。湯にも触れていない。それでもそこには、土の性質があり、標高の差があり、収穫の手があり、選別の時間がある。 一杯... -
豆と味
焙煎される前の物語|東ジャワの生豆が海を越えるまで
湯を注ぐ前のコーヒーは、まだ静かだ。香りは立たず、色も出ない。ただ、袋の中で乾いた音を立てる。 麻袋に詰められた豆は、まだ“味”になっていない。けれど、その一粒一粒には、すでに温度がある。 火山の斜面で育ち、昼と夜の差を受け、ゆっくりと糖を... -
豆と味
色のついた「レア」が棚に並ぶ日|自家焙煎吉本(希少豆三本立て)
紙の袋は軽いのに、産地名だけがずしりと重い。「CUBA」「TANZANIA」「COLOMBIA」。国名の大文字が、旅の看板みたいにこちらを呼ぶ。 知らずに買った“お試し”が、あとから希少豆の入口だったと気づく瞬間がある。偶然は、ちゃんと理由のある場所に落ちてい... -
豆と味
未完成を飲むという贅沢。チェンライ発、生活の燃料になる一杯|Elephant Roast Co.
深煎りのコーヒーは、ときどき「強さ」を置き土産にする。飲み終わったあとも舌に残り、次の会話の途中まで、影のようについてくる。 けれど、この一杯は違った。 深いのに、引かない。口に入れた瞬間の濃さは確かにあるのに、後味はすっと手を離す。味は... -
豆と味
ありのままの豆が、静かに届く Authentic Coffee Supplier|インドネシア東ジャワの珈琲から
豆の袋を開けたとき、ふわりと立ち上る香りに、少しだけ時間が止まる。 それは派手さのない、落ち着いた匂いだった。甘さがあり、どこか土の気配も残していて、「これは急いで飲むものじゃないな」と自然に思う。 Authentic Coffee Supplier のコーヒーは...