
コーヒーを淹れるとき、もっともよく目にする器具のひとつが「ドリッパー」です。
シンプルな形をしているのに、実は素材や形状の違いで味わいがガラリと変わるのはご存じでしょうか?
この記事では、ペーパードリップの基礎から種類、そして選び方までまとめました。あなたの「珈琲巡礼」に合う一つを見つけられると嬉しいです。
ペーパードリップの基礎
①明るくクリアな味わい
②器具が比較的リーズナブル
③手入れがしやすい
ペーパーフィルターが油分や雑味を吸収するため、すっきりとしたクリアな味わいを楽しめます。
器具の価格も手頃で扱いやすく、日常的に取り入れやすいものも魅力的です!
また、抽出後の処理も簡単で衛生的。ただし、湯の注ぎ方や速度によって味わいが大きく変わる為、
淹れ手の技術が仕上がりを左右する。
どんな種類があるの?
①カリタ(ウェーブ)式
従来のカリタ式は、一列に並んだドリッパーが代表的です。
近年は、波型のペーパーフィルターを用いる「ウェーブ」タイプが主流になりつつあります。
こちらも3つ穴構造ですが、穴が三角形に配置されているのが特徴で、抽出の安定性や均一な味わいを実現します。
②メリタ式
20世紀初頭、メリタ・ベンツ女史によって考案された、最も古い歴史を持つペーパードリッパーです。
底部に一つ穴があり、お湯の流れを自然にコントロールできるため、抽出の手順がシンプルで安定しやすいのが特徴。
そのため、朝などの忙しい時間にも使いやすく、初心者にも扱いやすいとされるドリッパーです。
③ハリオ式
円錐形のドリッパーで、大きな一つ穴と「スパイラルリブ」と呼ばれる螺旋状の溝が特徴です。 正式名所は「V60透過ドリッパー」で、その名の通り、お湯がスムーズに通り抜ける設計になっています。 注ぎ方次第で味わいが変わりやすく、すっきりクリアなコーヒーからコクのある一杯まで、幅広く楽しめます
どうやって使うの?
Ⅰ用意する道具
①ドリッパー : ドリッパーは大きく分けると、台形型と円錐型の二種類があります。
多くのドリッパーには1~3つの穴と「リブ」と呼ばれる凹凸が付いており、このリブ
のおかげでペーパーフィルターとドリッパーの間に空気の通り道ができます。
もしリブがなければ、フィルターが密着して空気が抜けず、コーヒーが下に落ちに
くくなってしまいます。
また、けめっくすだけはドリッパーとサーバーが一体型になっているのも特徴
です。
②コーヒーサーバー:ドリッパーのサイズに応じたものを選択してください。
③ペーパーフィルター:ドリッパーに応じた形・サイズがある為お使いください。メーカー
専用のものがわかりやすいと思います。
④ドリップポッド: お店の方から注ぎ口が細いほうが湯を注ぎやすくコントロールしやす
いとありました。
種類による違い!
①カリタ(ウェーブ)式 : 「誰でもプロっぽい味に!ウェーブドリッパーの秘密」
ウェーブフィルターが作る”自然な壁”
普通のドリッパーには、空気の通り道になるリブが付いています。でも、ウェーブドリッパーにはそれがなく、その役割をペーパーフィルターのひだ(ウェーブ)が果たしています。
さらに、ドリッパーの底はフィルターが少し浮くように設計されているので、穴をふさがずにお湯がスムーズに抜けます。
従来のドリッパーは、穴が一列に並んでいるため、粉がすり鉢状に固まりやすく、注ぎ方のコントロールが必要です。
一方、ウェーブタイプはフィルターのひだにコーヒー粉が入り込み、自然と壁を作ってくれます。だから特別なテクニックがなくても、安定した味わいが引き出せるようになります。
初心者でも失敗しにくく、味のブレが少ない――それがウェーブドリッパーの魅力です!

②メリタ式:手間なし安定抽出――メリタ式ドリッパーの魔法 !
台形の形に底の中央へ小さな穴がひとつ――これがメリタ式ドリッパーの特徴です。最大の違いは、2回目の注湯で目的の量を注ぎ、そのまま最後まで落としきる点にあります。ハンドドリップで味のブレが出やすいのは「注ぎ方」と「抽出時間」。でも、メリタ式はドリッパーの角度や穴の大きさが計算されて作られているため、お湯の流れやスピードが自然にコントロールされます。そのおかげで、注ぎ方による差が出にくく、安定した味を再現できるのです。
味の調節は粉のメッシュ(挽き目)や量で行うのが基本 「いつでも同じ味で楽しみたい」という人にピッタリなドリッパーです!

③ハリオ式:自在に味を操れる!ハリオ式ドリッパー
ハリオ式の特徴は、ペーパーフィルターの先が出る大きな1つ穴と、螺旋状に長く伸びたリブ。ドリッパーとフィルターの接する面が少ないため、お湯が自由に流れやすく、まるでネルドリップのような抽出が楽しめます。 注ぎ方によって味の表情が変わるものも魅力。
お湯を早く注げばスッキリとしたあっさりめに、ゆっくり注げばボディ感のあるしっかりした味わいに仕上がります。

最後に
今回ご紹介した3種類の方法(カリタ式・メリタ式・ハリオ式)はペーパードリップの基礎ともいえる存在です。 どの方法も美味しいコーヒーは淹れられますし、お店ごとにこだわりが見られるのも面白いポイント。淹れ方ひとつ知るだけで、ただ飲むだけだったコーヒーが”体験”に変わります。この記事を読んで下さった方が、普段の一杯を少しでも違って感じていただけたら嬉しいです。
なお、他の抽出方法については別記事で詳しく紹介していますので、気になる方は是非そちらもチェックしてみてください。
コメント