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warmth|高崎から届いた一杯の”余白”

 川越の神社の境内で紙カップを受け取ると、指先に小さなあたたかさ
のこる。
カップのロゴには、ゆるやかな線で描かれた山の稜線のようなマーク。
その下に、小さく warmth の文字。

冬の空気は冷たいのに、手のひらのあたりだけ静かにぬくもる。
群馬・高崎で焙煎された一杯が、川越の石畳の上に、小さな余白をひろげて
いく。

第一章|高崎に灯る、小さな焙煎所

 warmth の拠点は、群馬県の高崎市通町
駅前のにぎわいから少し離れた通りに、小さなコーヒースタンドを構え
る。

そこから少しずつ輪を広げるように、
焙煎所を兼ねた 「warmth 離れ」、食事も楽しめる 「warmth 別邸」 が生まれ
ていく。

大きなチェーンではない。
けれど、高崎のまちの中に点々と灯る小さな灯りみたいに、
あたたかさの拠点” を少しずつ増やしていく。

その中心には、いつもコーヒーと人の気配がある

第二章|「warmth」という名前の温度

公式の紹介文には、「人の手の温もりと繋がりをシンプルに、大切に」
という言葉が並ぶ。

豆を育てる人、運ぶ人、焙煎する人、淹れる人、飲む人。
そのあいだを流れていくものを、温度という言葉でとらえ直そうとする店。

焙煎は、極端な個性を狙うよりも、柔らかさと穏やかさを意識した
トーン。
浅煎り〜中煎りを中心に、産地ごとのキャラクターを素直に引き出しながら、
飲み終わったあとに、静かな余韻が長く続くラインを探っていく。

豆の情報はきちんと伝える。
けれど、それ以上に大事にしているのは、
「その一杯を、どんな時間に、どんな気持ちで飲んでほしいか」というイメージ。

パッケージの淡いラベルや、シーンをイメージしたブレンドの名前。
どれも派手ではないのに、じわっと視界に残る。
warmth という店名自体が、コンセプトそのものになっている。

第三章|川越コーヒーフェスティバルで出会った一杯

川越コーヒーフェスティバルの会場で、選んだのは
川越コーヒーフェスブレンド」。
このイベントのために組まれた、特別なブレンド。

抽出のあいだ、店主の動きはおだやかで無駄がない。
ケトルを持ち上げる角度、湯を置くように落とすリズム、
ドリッパーの中をのぞき込む目線。

どの瞬間にも、謙虚さと丁寧さがにじむ。
カップを手渡すその一秒前まで、「心」を乗せようとしている感じが
伝わってくる。

一口飲むと、まず フルーティーな明るさ が舌先でひらく。
すぐあとから、やわらかな甘みが追いかけてきて、
さっきの酸をやさしく包み込む。

イベント会場の冷たい空気のなかで、その一杯だけ
ちいさな焚き火のように体の中からじんわり温めてくる。

「コーヒーの味」だけでなく、「渡されるまでの所作」まで含めて、
ひとつのフレーバーになっている。

そんなふうに感じるブースだった。

喫茶叙景文 ~高崎へ続く“余白”を持ち帰る~

カップを飲み干しても、口の中にはフルーティーな余韻がしばらく残る。
その余韻が消えるころ、ふと頭に浮かぶのは、
高崎のまちと、スタンドのカウンターの風景。

川越の石畳の上で、群馬から届いた一杯を飲み終える。
それだけの出来事のはずなのに、
心のどこかに「いつか高崎まで行ってみようかな」という
細い道が一本引かれる

warmth のコーヒーは、強く主張してこない。
けれど、飲み手の中にそっと“余白”を残していく一杯だった。

基本情報

1 住所:

群馬県高崎市通町69 

2 アクセス:

JR高崎駅 西口から徒歩約10分前後

駅から北西方向、東一条通り沿いの住宅街エリア。

3 営業時間

水・木・金 11:00〜19:00
土・日・祝 10:00〜18:00
定休日 月・火/そのほか不定休あり 
営業時間や定休日は変更になることがあるので、訪問前に公式Instagramなどで最新情報を確認しておくと安心。

4 備考・お店の概要

ペシャルティコーヒー専門のコーヒースタンド
2021年6月、高崎市通町に1号店「warmth」としてオープン。
コンセプトは、「人の手の温もりと、そのつながりを大切にする場所」。
「老幼男女、少しでも人生の余白を大切に感じる事が出来る、寄合所のような場所になれますように」*という想いで店づくりをしている。
焙煎所「warmth 離れ」、レストラン「warmth 別邸」も展開しており、コーヒーから食まで世界が広がるブランド。
店内は木のカウンターやベンチ、梁を見せた天井が特徴で、モダンながらもどこか懐かしい雰囲気。

5 最新情報:

公式Instagram、オンラインストアに随時。イベント在庫まずはSNSで告知。

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