2026年– date –
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喫茶録
果実の影を飲む:BIKAS COFFEEの豆と、チェリーシロップの小さな旅
甘い、苦い、香ばしい。コーヒーの感想はいつもそこに着地する。けれど BIKAS COFFEE は、そこから一歩だけ先に連れていく。 ネパールの山奥、アグロフォレストリーで育つ希少で上質な豆。その流通を健全化し、雇用支援も含めた循環を目指して生まれたコー... -
レシピ・淹れ方
未完成を飲むという贅沢。チェンライ発、生活の燃料になる一杯|Elephant Roast Co.
深煎りのコーヒーは、ときどき「強さ」を置き土産にする。飲み終わったあとも舌に残り、次の会話の途中まで、影のようについてくる。 けれど、この一杯は違った。 深いのに、引かない。口に入れた瞬間の濃さは確かにあるのに、後味はすっと手を離す。味は... -
喫茶録
静かな二階で、生活の速度を落とす―― 朝霞・LAKIA SHOP/ラキアカフェ
朝霞駅南口のざわめきを抜け、改札を出てから二、三分歩くだけで、街の音は一段階トーンを落とす。飲食店の呼び込みも、派手な看板も、ここにはない。 ガラス張りの建物を前にしても、視線を上げなければ、そこにカフェがあることには気づかない。二階とい... -
喫茶録
ソフトクリームの街角で、濃厚スイーツが静かに牙を剥く—— 志木・cafe.So
志木の住宅街。大きな目的地ではない場所に、人が「少しだけ立ち止まる理由」がある。 買い物袋を下げた手を一度止め、ドアを開ける。それだけで、日常の速度が少し落ちる。 cafe.Soは、長居するためのカフェではない。けれど、記憶に残るための設計は、き... -
喫茶録
静かな街角で、ありのままの一杯を ― 志木・ハリネズミコーヒーを巡る ―
志木の住宅街を歩いていると、不意に赤いロゴと小さな看板が視界に入る。 派手さはない。けれど、近づくほどに「ここはコーヒー屋だ」と分かる静かな存在感がある。 テイクアウト専門。それだけを聞くと、通り過ぎてしまう人もいるかもしれない。 けれどこ... -
豆と味
ありのままの豆が、静かに届く Authentic Coffee Supplier|インドネシア東ジャワの珈琲から
豆の袋を開けたとき、ふわりと立ち上る香りに、少しだけ時間が止まる。 それは派手さのない、落ち着いた匂いだった。甘さがあり、どこか土の気配も残していて、「これは急いで飲むものじゃないな」と自然に思う。 Authentic Coffee Supplier のコーヒーは... -
コラム・豆知識
コーヒーを読む場所がある。CoffeeGeekという、ひとつの儀式
コーヒーを淹れ終えたあと、すぐに飲まず、少しだけカップを置く時間がある。 湯気が落ち着き、香りが静かになるまでのあいだ、画面を開いて、文字を読む。 CoffeeGeek は、そんな一杯の「途中」に、よく似合う場所だ。 抽出の手順を確認するためでもなく... -
コラム・豆知識
余白を買いに行く — SCAJ2025で見つけた、道具と味と静かな熱
SCAJ2025の会場に足を踏み入れた瞬間、そこは「賑やかなイベント」というより、コーヒーという文化を編集中の空間のように感じられた。 派手な呼び込みより、静かな説明。強い主張より、選ばせる余白。 歩くたびに、「飲む」よりも「考える」ためのコー...