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YOKOTA COFFEE|冷めても美味しい、焙煎したてのスペシャルティコーヒー(HandMade In Japan Fes’)

ハンドメイドジャパンフェスの会場には、布、木、金属、革、陶器、紙、花、菓子、
さまざまな手仕事が集まっていた。
その中で、ひときわ静かに目を引いたのが、白い布に描かれた猫のロゴだった。

YOKOTA COFFEE

猫のまわりにいくつものカップが浮かぶ、少し不思議で、どこか愛嬌のある目印。
ブースに並ぶクラフト紙の袋には、同じ猫の姿が描かれていた。
コーヒーの世界にも、手仕事がある。
豆を選び、焙煎し、香りを閉じ込め、誰かの生活に届くように袋へ詰める。
YOKOTA COFFEE のブースには、その工程の温度が残っていた。

今回出会ったのは、焙煎したてのスペシャルティコーヒー
そして店主さんが何度も大切にしていた言葉は、冷めても美味しいという一点だった。

イベント会場で飲むコーヒーは、必ずしも熱いうちに飲み切れるとは限らない。
歩きながら、話しながら、荷物を持ちながら、少しずつ口に運ぶ。
だからこそ、冷めても味が崩れないコーヒーには、会場で飲む意味がある。

YOKOTA COFFEE の一杯は、そんな場所に似合うコーヒーだった。

第一章|YOKOTA COFFEEという店

YOKOTA COFFEE は、神奈川県を拠点に活動するスペシャルティコーヒー専門店。
HandMade In Japan Fes では、フード・ドリンクエリアに出展していた。

公式出展情報には、
全体の上位5%にあたる部分のスペシャルティコーヒー専門店
冷めても美味しいのが特徴
という紹介がある。

この言葉は、店主さんの話ともそのまま重なっていた。

こだわりを聞くと、返ってきたのはとても明快な言葉だった。

とにかく焙煎したてのスペシャルティーコーヒー

そこに続いたのが、
冷めても美味しいのが特徴
という一言。

コーヒーは、熱い時だけでなく、少し温度が下がってから本性が見える飲み物でもある。
熱さに隠れていた酸、甘み、雑味、余韻が、温度の低下とともに姿を現す。
冷めた時に濁らず、嫌な後味が出ず、最後まで飲めること。
それは、豆の品質、焙煎、抽出、すべてが整っていなければ成立しにくい。

YOKOTA COFFEE が掲げる「冷めても美味しい」は、単なる飲みやすさの表現ではない。
むしろ、豆と焙煎への自信を静かに示す言葉に近い。

ブースには、ブラジルやデカフェ、水出しアイスコーヒーバッグなどが並んでいた。
パッケージはクラフト紙を基調にした素朴な佇まい。
そこに猫のイラストが加わり、専門店でありながら近づきやすい雰囲気を作っている。

「コーヒーは好きだけど、どこの何かはよく分からない」

店主さんは、そんな人に向けても、何を飲んでも美味しいと思えるようなドリップバッグセットを用意していると話していた。

この姿勢が、とても印象に残った。

スペシャルティコーヒーは、ときに専門用語が多く、入り口が狭く見える。
産地、農園、品種、精製、焙煎度、抽出温度。
知れば面白いが、知らない人には少し遠く感じられることもある。

YOKOTA COFFEE は、その距離をやわらかく縮める店だ。
詳しい人だけに向けているのではない。
コーヒーが好きだけれど、まだ言葉を持っていない人にも届くように、焙煎したての一袋を差し出している。

第二章|冷めても美味しい、という価値

「冷めても美味しい」

この言葉は、イベント会場で聞くとさらに意味を持つ。

ハンドメイドジャパンフェスのような大きな会場では、飲み物は単なる休憩ではない。
歩くための支えであり、次のブースへ向かう小さな区切りであり、買ったものを眺める時間の伴走でもある。

熱いコーヒーを受け取っても、すぐに飲み切れるとは限らない。
手には荷物がある。
人の流れもある。
気になる作品の前で足が止まることもある。

そうして少しずつ温度が下がっていく中で、味が崩れないコーヒーは強い。

冷めても酸が刺さらない。
冷めても苦味がざらつかない。
冷めても香りが沈み切らない。
最後のひと口まで、飲み物としての輪郭が保たれる。

YOKOTA COFFEE の「冷めても美味しい」は、会場の動きに寄り添う言葉だった。

そしてもう一つ、店主さんは和菓子との相性にも触れていた。

あんこなどの和菓子にもよく合う。

この一言も、YOKOTA COFFEE の味づくりをよく表している。
あんこと合うコーヒーには、ただ苦いだけでは足りない。
豆の甘み、焙煎の香ばしさ、口の中を整える余韻が必要になる。

どら焼き、最中、大福、羊羹、あんバター。
どれも甘さと香ばしさを持ち、コーヒーのコクや酸の出方によって相性が変わる。
YOKOTA COFFEE のコーヒーは、そうした和の甘味にも寄り添う懐の広さを持っている。

スペシャルティコーヒーと聞くと、洋菓子やチョコレート、焼き菓子とのペアリングを思い浮かべがちだ。
けれど、あんこの甘みとコーヒーの香ばしさは、驚くほど自然に重なる。

YOKOTA COFFEE のコーヒーは、その橋渡しに向く。

第三章|購入したドリップバッグ|ブラジル・モンテアレグレ農園

今回購入したのは、ドリップバッグ入りのレギュラーコーヒー。生豆生産国はブラジル。
農園は モンテアレグレ農園。内容量は12g。

袋の裏には、「コーヒー豆は鮮度が命です」という言葉が記されていた。
この一文が、店の姿勢をそのまま表している。

ドリップバッグは、手軽さが魅力の道具だ。器具を揃えなくても、カップとお湯があれば淹れられる。
それでいて、豆の量や焙煎の状態が良ければ、自宅でも十分に香りを楽しめる。

12g入りという点もありがたい。
一般的なドリップバッグよりもしっかりとした濃度を作りやすく、マグカップでも味が薄くなりにくい。
イベントで買った余韻を、自宅に持ち帰るにはちょうどよい形だ。

ブラジルのコーヒーは、ナッツ、チョコレート、やわらかな甘み、穏やかなコクを感じやすいものが多い。
モンテアレグレ農園のドリップバッグも、あんこ系の和菓子と合わせる構成として自然に想像できる。

派手に香りが飛び出すというより、日常に馴染む。
朝の一杯にも、午後の休憩にも、食後のひと息にも置きやすい。

ハンドメイドジャパンフェスで出会ったものを家に持ち帰る時、その品物には会場の記憶が少し残る。
袋を開ける。紙の香りと、コーヒーの香ばしさが立つ。
その瞬間、会場で見た猫のロゴや、店主さんの言葉が戻ってくる。

ドリップバッグは、単なる簡易抽出ではない。
イベントの記憶を、もう一度湯気に変える小さな装置でもある。

抽出メモ|手軽さの中に残る、焙煎したての香り

ドリップバッグの良さは、準備の少なさにある。

カップにバッグを掛ける。
粉全体にお湯を含ませる。
少し待つ。
数回に分けて湯を注ぐ。
それだけで一杯ができあがる。

けれど、手軽だからこそ、少しだけ丁寧に扱うと味が変わる。

まず、最初の湯は少量でよい。
粉全体を湿らせ、香りが開くのを待つ。
この数十秒で、袋の中に閉じ込められていた焙煎香が立ち上がる。

次に、湯を一気に注ぎすぎない。
中心に細く置くように注ぎ、粉全体が暴れないようにする。
ドリップバッグは構造上、湯が抜けやすい。
だからこそ、ゆっくり注ぐと味の厚みが出やすい。

おすすめは、少し小さめのカップで濃度を作り、後から湯量を調整する飲み方。
ブラジルらしい甘みやコクを感じたいなら、最初から薄くしすぎない方が良い。

YOKOTA COFFEE のドリップバッグは、12g入り。
そのため、湯量をやや多めにしても味が残りやすい。
朝ならすっきりめ、甘味と合わせるなら少し濃いめ。
この調整がしやすい。

冷めても美味しいという特徴を考えるなら、あえてゆっくり飲むのも良い。
熱いうちは香ばしさ。
少し冷めると甘み。
さらに温度が下がると、後味のクリーンさが見えてくる。

イベントで店主さんが語っていた「冷めても美味しい」は、家で淹れてこそ確かめられる言葉でもある。

ペアリング|あんことブラジルの距離

YOKOTA COFFEE の店主さんは、あんこなどの和菓子にも合うと話していた。

この言葉を聞いた瞬間、合わせたいものがいくつも浮かんだ。

どら焼き。
最中。
羊羹。
大福。
あんバター。
粒あんのたい焼き。


ブラジルのコーヒーが持つナッツのような香ばしさと、あんこの甘みは相性がよい。
特に、深すぎない焙煎なら、あんこの甘さを重くしすぎず、後味を軽く整えてくれる。

どら焼きなら、生地の香ばしさと豆の香りが重なる。
最中なら、皮の軽さとコーヒーの余韻が合う。
羊羹なら、甘みをコーヒーの苦味が受け止める。
大福なら、餅のやわらかさとコーヒーの温度が対比になる。

洋菓子なら、フィナンシェやバタークッキーも良い。
けれど、YOKOTA COFFEE の記事では、あえて和菓子を中心に置きたい。

スペシャルティコーヒーは、海外の風味表現が多い。
ベリー、シトラス、チョコレート、ナッツ、キャラメル。
それらの言葉も魅力的だが、日常の中では「あんこと合う」という表現の方が、すっと届くことがある。

YOKOTA COFFEE のコーヒーは、専門性を持ちながら、その入口を日常側に開いている。
だからこそ、和菓子との相性がよく似合う。

買うなら|まずはドリップバッグから

YOKOTA COFFEE で最初に買うなら、ドリップバッグが入り口として良い。

理由は三つある。
・一つ目は、器具がいらないこと。
カップとお湯だけで、焙煎したてのスペシャルティコーヒーを試せる。コーヒーに詳しくない人でも、袋を開けてすぐに始められる。

・二つ目は、味の違いを比べやすいこと。
ブースには、ブラジル、デカフェ、水出しアイスコーヒーバッグなどが並んでいた。複数買っておけば、朝、午後、夜と飲む時間帯で選べる。

・三つ目は、贈り物にしやすいこと。
猫のロゴが入ったクラフト紙の袋は、手仕事のイベントで買った土産としても雰囲気がある。
堅苦しすぎず、でもきちんとこだわりが伝わる。

コーヒーが好きな人にはもちろん、普段あまり豆の産地を気にしない人にも渡しやすい。
「冷めても美味しいコーヒー」と一言添えれば、飲む時の楽しみ方まで伝わる。

自宅用なら、まずはブラジル。和菓子と合わせるなら、どら焼きや最中。
夏なら、水出しアイスコーヒーバッグも良い。

YOKOTA COFFEE は、専門店でありながら、買い方に迷わせすぎない。
そのやさしさも、店の魅力の一つだ。

再現TIP|自宅でYOKOTA COFFEEを楽しむなら

ドリップバッグを使う時は、熱湯をそのまま勢いよく注がない方がよい。
湯を少し落ち着かせ、粉全体にゆっくり含ませる。

目安は以下。
・湯量は150〜180ml前後から調整
・最初は少量で蒸らす
・注ぎは数回に分ける
・濃く出したい時は湯量を控えめにする
・和菓子と合わせる時は少し濃いめが良い

冷めても美味しい特徴を確かめるなら、熱いうちに半分、少し冷めてから残りを飲む。
温度で味の印象がどう変わるかを見ると、店主さんの言葉がよりよく分かる。

喫茶叙景文|父へ贈る香りの先に

ハンドメイドの会場で、白い布に描かれた猫がこちらを見ていた。
そのまわりには、いくつもの小さなカップが浮かんでいた。

作品を作る手。
豆を焼く手。
袋に詰める手。
どれも同じように、誰かの時間へ届くための手だった。

YOKOTA COFFEE の袋を開けると、会場のざわめきが少し戻ってくる。
クラフト紙の手触り、猫のロゴ、店主さんの声。
「冷めても美味しい」という言葉が、湯気の向こうで静かに立っている。

熱いうちは香ばしく、少し冷めると甘みが見える。
さらに温度が下がっても、嫌な濁りは残らない。
最後のひと口まで、急かされない味だった。

コーヒーは、熱いうちに飲み切るものとは限らない。
歩きながら、考えながら、何かを眺めながら、少しずつ飲む一杯もある。

冷めても美味しいということは、時間が経っても寄り添えるということだ。
YOKOTA COFFEE の一袋には、その静かな強さがあった。

店舗概要

1 住所:

WEB通販やマルシェ(イベント出店)をメインに活動している自家焙煎スペシャルティコーヒー専門店

2 備考:

化させない賞味期限の設定:
コーヒーは「お米と同じ」という考えから、見た目は変わらなくても焙煎直後から進む酸化(味の劣化)を重視しています。そのため、美味しく飲める期間として「賞味期限を焙煎日から2ヶ月」に設定して届けています。

多めの12gドリップバッグ:
マグカップで時間をかけてたっぷりと、冷めても美味しく飲めるように、一般的なものより豆の量を多め(12g)にパックしています。

3 公式Instagram:
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