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カフェ百時|春日井の古民家から届く、珈琲香るバスクチーズケーキ(HandMade In Japan Fes’ )

HandMade In Japan Fesの会場で、ひときわ甘い時間をまとったブースがあった。

ずらりと並ぶチーズケーキ。ニューヨーク、パンプキン、宇治抹茶、カプチーノ、紅茶、黒ごま。その中に、珈琲巡礼として見逃せない名前があった。

キャラメル珈琲バスクチーズケーキ。

今回訪れたのは、愛知県春日井市の古民家カフェ、カフェ百時。読み方は「ももとき」。

店名には、百人百通りの良い時間を過ごしてほしいという想いが込められている。その名の通り、ブースには一人ひとりの好みに寄り添うように、多彩なチーズケーキが並んでいた。

コーヒーイベントのように豆を選ぶ時間とは、少し違う。けれど、そこには確かに「一杯の横に置きたい甘さ」があった。

珈琲巡礼において、コーヒーは主役であり、時に背景でもある。
そして、良い菓子はコーヒーの余韻を深くする。

カフェ百時のチーズケーキは、まさにその場所にいた。

第一章 カフェ百時という、百人百通りの時間をつくる店

カフェ百時は、愛知県春日井市にある古民家カフェだ。古民家シェア店舗の中で営業しながら、
イベントやマルシェにもチーズケーキを届けている。

ブースの黒板には、店の紹介が記されていた。

春日井市で小さな古民家カフェを営みながら、手づくり市やマルシェに出店したことをきっかけに、
チーズケーキ専門店としての活動が広がっていったこと。
国産フレッシュチーズを使ったチーズケーキが、二十五種類ほどあること。
どれも形はシンプルだが、濃厚で口当たりはなめらかであること。
食べる人の心に、温かな気持ちが残るケーキ作りを目指していること。

この説明が、ブース全体の空気とよく合っていた。

派手な装飾ではない。けれど、並んだケーキを見ているだけで、ひとつひとつに時間があるとわかる。

白くなめらかなもの。焼き目の濃いもの。抹茶の緑が鮮やかなもの。黒ごまの粒が見えるもの。
カップに入ったレアチーズ。

チーズケーキという一つのジャンルの中に、こんなにも表情がある。それを見ているだけで、
店名の「百時」が少しわかった気がした。

百人百通りの時間。百人百通りの甘さ。百人百通りの休憩。

カフェ百時のブースには、その入口が並んでいた。

第二章 チーズケーキが並ぶ景色

ブース正面には、チーズケーキが横一列に並んでいた。

その見せ方がとても良い。

ただ商品を積むのではなく、断面が見えるように並べられている。
ひとつひとつの質感が見える。
焼き色、密度、クリームのなめらかさ、素材の混ざり方。
選ぶ前から、味の方向が伝わってくる。

ニューヨークチーズケーキ。
パンプキンチーズケーキ。
バナナチョコチップチーズケーキ。
宇治抹茶のバスクチーズケーキ。
カプチーノチーズケーキ。
紅茶ベイクドチーズケーキ。
黒ごまやレアチーズ。

目の前に並ぶ種類の多さは、単なる豊富さではない。
一人ひとりの「今日はこれが食べたい」に応えるための幅だった。

濃厚なチーズケーキが好きな人。
さっぱり食べたい人。
和の香りを求める人。
コーヒーや紅茶と合わせたい人。
季節限定に惹かれる人。

それぞれの手が、それぞれ違うケーキへ伸びる。
その光景が想像できる。

カフェ百時は、チーズケーキを専門にしながら、ひとつの味に閉じない。
専門店でありながら、入口が広い。
そこが魅力だった。

第三章 購入した一品|キャラメル珈琲バスクチーズケーキ

今回選んだのは、キャラメル珈琲バスクチーズケーキ。

珈琲巡礼として、この名前は見逃せなかった。

説明には、自家製キャラメルソースと、colorful coffeeのカフェオレベースを使用していることが書かれていた。
さらに、オーガニックドライイチジクがアクセントとして入っている。
グルテンフリーで作られている点も特徴だ。

原材料は、国内製造のチーズ、生クリーム、鶏卵、甜菜糖、珈琲液、コーンスターチ、ラム酒、ドライイチジク。
ここに、このケーキの個性が詰まっている。

チーズの濃厚さ。
キャラメルの香ばしさ。
珈琲液の苦味と香り。
ラム酒の上品な余韻。
ドライイチジクの食感と甘み。

バスクチーズケーキらしい焼き目は、表面にしっかりと色を残している。
その下には、密度のあるしっとりとした生地。
フォークを入れると、やわらかく沈みながらも、ぎゅっと詰まった手応えがある。

口に含むと、まずチーズのなめらかさが広がる。
甘さはあるが、軽く流れて終わる甘さではない。
キャラメルの深みと、コーヒーの香りが奥に残る。

そして途中で、ドライイチジクが現れる。
しっとりとした生地の中に、イチジクの粒感が混じる。
時折、ジャリッとした食感があり、なめらかなチーズの流れに小さな変化をつける。

この食感がとても良い。

ただ濃厚なだけでは重くなる。
ただ甘いだけでは単調になる。
だが、イチジクが入ることで、味にリズムが生まれる。

コーヒーの風味の中に、ラム酒の香りが重なる。
それは強い酒感ではなく、後味にふわりと残る上品な余韻だった。

甘さ、苦味、香ばしさ、果実感。
それらが、バスクチーズケーキの濃厚な生地の中で静かに重なっている。

これは、コーヒー好きが選びたくなるチーズケーキだった。

所作メモ|冷蔵から常温へ、香りを戻す時間

カフェ百時のチーズケーキには、解凍方法の案内があった。

購入時は冷凍の状態。
持ち帰り後、冷蔵庫で半日ほどかけて解凍し、その後に食べる形だ。
さらに、お急ぎの場合は常温で三十分程度置いても良いと案内されていた。

ここで大切なのは、冷たいまますぐ食べきらないことだと思う。

冷蔵から出したばかりのチーズケーキは、輪郭が締まっている。
チーズの密度があり、甘さも香りも少し内側にこもる。
それはそれでおいしいが、キャラメル珈琲バスクチーズケーキの場合、
少し温度が戻った時に本領が出る。

キャラメルの香り。珈琲液の余韻。ラム酒のふくらみ。ドライイチジクの甘み。

これらは、冷たすぎる状態よりも、少しだけ常温に近づいた時の方が感じやすい。

おすすめは、冷蔵庫から出して少し待つこと。完全にぬるくする必要はない。
フォークがすっと入り、チーズの香りが立ち始めるくらいが良い。

急いで食べる菓子ではない。
少し待つ時間も含めて、カフェ百時のチーズケーキなのだと思う。

この「待つ」という所作が、店名の百時とよく合う。

百の時間。人それぞれの時間。その中に、チーズケーキがゆっくり戻っていく時間もある。

ペアリング|珈琲香るチーズケーキに合わせる一杯

キャラメル珈琲バスクチーズケーキは、コーヒーとの相性を考えやすい。

ケーキ自体に珈琲液が入っている。さらに、キャラメル、
ラム酒、ドライイチジクという要素もある。
だから、合わせるコーヒーは軽すぎるより、少し余韻のあるものが良い。

まず合うのは、中深煎りから深煎りのコーヒー。
バスクチーズケーキの焼き目、キャラメルの香ばしさ、ラム酒の余韻を受け止めてくれる。
苦味が強すぎる必要はないが、チーズの濃厚さに負けない芯はほしい。

次に、カフェオレやミルクコーヒー。
このケーキにはカフェオレベースが使われているため、
ミルク感のあるコーヒーとのつながりが自然だ。
チーズの濃厚さとキャラメルの甘みが、ミルクによってやわらかく広がる。

そして意外に良さそうなのが、ナッツ感のあるコーヒー。
ブラジルやコロンビア系の落ち着いた香ばしさがある一杯なら、
キャラメルと焼き目に寄り添いやすい。

浅煎りを合わせるなら、かなり軽いものよりも、果実感のある中浅煎りが良い。
イチジクの甘みを拾えるコーヒーなら、ケーキの中にある果実感が前に出る。

合わせる時間帯は、午後から夜が似合う。

午後なら、少し濃いめのハンドドリップ。
夜なら、深煎りを小さめのカップで。
ミルクを入れるなら、甘さ控えめのカフェオレ。

このチーズケーキは、単体で完結する菓子ではある。
けれど、コーヒーを横に置くと、キャラメルと珈琲の層がより深くなる。

甘い余韻をコーヒーが締める。コーヒーの苦味をチーズが丸める。その往復が楽しい。

買うなら|まずは気になる一切れから

カフェ百時で買うなら、まずは自分の好きな飲み物や時間帯から選ぶのが良い。

王道でいくなら、ニューヨークチーズケーキ。
チーズそのものの濃厚さやなめらかさを味わいやすい。

季節感を楽しむなら、パンプキンや桃のレアチーズ。
見た目にも味にも、季節の気配がある。

和の余韻を楽しみたいなら、宇治抹茶や黒ごま。
日本茶にも合いそうだが、深煎りコーヒーと合わせても面白い。

珈琲巡礼として選ぶなら、今回のキャラメル珈琲バスクチーズケーキがとても良い。
珈琲液とカフェオレベースの風味が入り、コーヒー好きが楽しめる要素が多い。
さらに、ラム酒とドライイチジクが加わることで、ただのコーヒー味では終わらない。

贈り物なら、相手の好みに合わせて選びやすいのも強みだ。
甘いものが好きな人にはキャラメル系。
さっぱりしたものが好きな人にはレアチーズ。
和菓子が好きな人には抹茶や黒ごま。
コーヒー好きにはカプチーノやキャラメル珈琲。

種類が多い店では、迷うこと自体が楽しみになる。
カフェ百時は、その迷いをちゃんと受け止めてくれる店だった。

喫茶叙景文 百時、珈琲の香るチーズケーキ

冷蔵庫から出したチーズケーキを、皿に置く。

まだ少し冷たい。表面には、バスクらしい深い焼き色。
フォークを入れると、しっとりとした生地がゆっくり沈む。

一口目、チーズの濃厚さが広がった。その奥に、キャラメルの香ばしさがある。
さらに遅れて、コーヒーの風味が顔を出す。

甘いだけではない。苦いだけでもない。チーズと珈琲とラム酒が、静かに重なる。

途中で、イチジクの粒が歯に当たる。ジャリッとした小さな音。
なめらかな生地の中に、不意に現れる果実の気配。

その食感が、時間を少し止める。

カップには、深めのコーヒーが似合う。ひと口ケーキを食べ、ひと口コーヒーを飲む。
キャラメルの甘さが落ち着き、ラム酒の香りが残り、コーヒーの余韻が次の一口を呼ぶ。

百時。百人百通りの時間。

このチーズケーキの前では、急ぐ必要がなかった。
冷たさがほどけるのを待ち、香りが開くのを待ち、フォークを進める。

HandMade In Japan Fesのにぎわいから持ち帰った一切れは、
家の食卓で静かな喫茶時間になった。コーヒーを飲むための菓子。
菓子を深く味わうためのコーヒー。その間に、カフェ百時の時間があった。

店舗概要

1 住所:

愛知県春日井市旭町1丁目11 taneya1階

2 アクセス:

―JR中央本線「勝川駅」から徒歩約5分(勝川駅前通商店街内)

3 営業時間:

― 11:00 〜 17:00
 定休日: 毎週日曜日・月曜日(※その他イベント出店等による臨時休業あり)

4 備考:

・国産フレッシュチーズを使用
・濃厚でなめらかなチーズケーキ
・二十五種類ほどのラインナップ
・古民家カフェとしての落ち着いた背景
・コーヒーや紅茶と合わせやすい味
・イベントでは冷凍チーズケーキとして販売
・解凍して楽しむスタイル

5公式サイト:
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