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喫茶録
珈琲亭 梓|清瀬に残る、カップ棚と炭火焙煎の昭和喫茶
清瀬の町を歩いた先に、時間が少しだけゆっくり流れる場所があった。 扉の内側には、壁一面のカップ棚。棚の上には、こけしや民芸品。古い時計、使い込まれたカウンター、奥に並ぶ器たち。そこには、新しいカフェには出せない、積み重なった空気があった。... -
喫茶録
cafe ちぇるしー|清瀬で出会う、揚げどら焼きとやさしいコーヒー時間
清瀬の町を歩いていると、店先に黒板が出ていた。LUNCHDORAYAKIOPEN 手書きの文字には、どこか力が抜けた親しみがある。キーマカレー、どら焼き、テイクアウト可。大きな看板で強く呼び込むというより、通りがかった人に「少し寄っていかないか」と声をか... -
喫茶録
青い焙煎機のそばで、静かな一杯が整う|フェルドコーヒー(練馬)
練馬の住宅街には、派手な看板よりも先に、静かな気配があった。道の流れは穏やかで、店の前に立つと、日常の速度が少し落ちる。大きく主張する店ではない。けれど、中へ入る前から、ここには豆と向き合う時間があるのだとわかる。この店には、コーヒーを... -
喫茶録
小さな三杯に、研究の春が並ぶ|早稲田大学珈琲研究会【KOTO COFFEE & CRAFT MARKET】
春の光が、芝生の上に薄く広がっていた。イベント会場の空気は明るく、歩く人の足取りもどこか軽い。焼き菓子の甘い匂い、紙カップを持つ手、遠くから聞こえる会話。その中に、少しだけ異なる温度を持つブースがあった。 早稲田大学珈琲研究会。 名前を聞... -
喫茶録
赤いテントの下、湯気が果実になる|COFFEENOK【KOTO COFFEE & CRAFT MARKET】
赤いテントの内側に、午後の光がやわらかく反射していた。黒いクロスの上には、ドリッパー、サーバー、スケール、紙カップ、そして小さな試飲用の器。派手な装飾は多くない。けれど、その静かな道具の並びが、ここで淹れられる一杯の温度を先に語っていた... -
喫茶録
春の市場に、毎日の一杯を置く|砂町珈琲 SUNAMACHI COFFEE【KOTO COFFEE & CRAFT MARKET】
春の市場には、少しだけ浮き立つ空気がある。テントの下を歩く人の足取り。芝生に落ちる光。紙袋の音。どこかで湯が注がれ、どこかで豆の袋が開かれる。その中に、SUNAMACHI COFFEEのブースがあった。 白いテーブルの上には、メレンゲ、フィナンシェ、フロ... -
喫茶録
木の街に、コーヒーの駅が灯る|soko station 146(KOTO COFFEE & CRAFT MARKET)
木場公園の空気には、少しだけ水辺の匂いが混じっていた。春の光が芝生を照らし、テントの白が風に揺れる。人の流れはゆるやかで、けれどコーヒーの前に立つと、その歩幅だけが少し遅くなる。KOTO COFFEE & CRAFT MARKET。コーヒーとクラフトが並ぶこ... -
喫茶録
香りの花束を、甘さで受け止める|ROCA Coffee Roasters(Japan Coffee Journey in SHINJUKU)
黒い袋は、夜の縁。白い袋は、朝の面。どちらも同じ名前を抱えているのに、置いた瞬間から空気の温度が変わる。 ブースには透明なジャーが並び、カードの横に粉が小皿で置かれていた。「香りを先に」。その順番だけは、誰の足取りにも同じ速度で届く。再訪... -
コラム・豆知識
まあるくつながる、香りが見つかる|FIND LOCAL MARKET
入口のアーチに影が落ち、旗の布が呼吸する。「FIND LOCAL MARKET」の文字は、今日の歩幅をひとつだけ整える。買い物の場というより、“見つける”という行為に名前を与える場。コーヒーと焼き菓子と小さなクラフトが、同じ道幅で並ぶ。ここで拾うのは、商品... -
道具・グッズ
朝の一杯に、香りだけが増える|TWENTY NINE(FIND LOCAL MARKET)
イベントの空気は、人の足音でできている。その中で紙袋だけが、別の時間を鳴らす。買って、持ち帰って、机の上でほどく——それまでが一つの菓子の設計だ。 TWENTY NINEは、甘さを押し出すのではなく、香りの層を重ねる店だと感じた。焼菓子は主役だが、飲...