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モカジャバコーヒーロースター|千歳烏山から届く、クリーンな甘みのちとからブレンド(HandMade In Japan Fes’)

HandMade In Japan Fesの会場で、木箱いっぱいに並んだコーヒー豆が目に入った。

クラフト紙に包まれた豆。
ドリップパック。
アイスコーヒーボトル。
夏限定のコーヒーゼリー。
そして、試飲の案内。

そのブースには、イベント会場らしい賑わいの中に、焙煎店としての確かな芯があった。

今回訪れたのは、モカジャバコーヒーロースター。

東京・千歳烏山と多摩永山を拠点にする、スペシャルティコーヒー専門の自家焙煎店だ。
千歳烏山の店は、創業当時から続く店舗。
多摩永山には焙煎所があり、ドイツ製のPROBATで焙煎を行っている。

ただ豆を並べるのではない。
風味特性に優れ、生産履歴がはっきりした豆を扱い、雑味の抜けたきれいな後味を目指す。
最後にほんのり甘みが残るような、クリーンカップのコーヒー。
その姿勢が、ブースの奥に静かに通っていた。

今回選んだのは、ちとからブレンド。
千歳烏山という街の名を背負った、世田谷みやげ認定品のブレンドだ。

第一章 モカジャバコーヒーロースターという店

モカジャバコーヒーロースターは、東京・千歳烏山と多摩永山に店舗を構える自家焙煎店だ。

店主さんの話では、千歳烏山の店は創業時から営業しており、2000年から続く店とのこと。
地域に根ざした店舗でありながら、扱う豆はスペシャルティコーヒーを中心とする。

多摩永山には焙煎所があり、そこではドイツ製のPROBATを使って焙煎している。
焙煎機の名前が出てくるだけで、店の奥にある温度、音、香りが少し見える。

スペシャルティコーヒーとは、ただ高価な豆という意味ではない。
風味に優れ、生産履歴が明確で、どこで、誰が、どのように作ったのかが見えるコーヒー。
モカジャバコーヒーロースターは、その透明度を大切にしている。

店主さんの言葉で印象に残ったのは、味づくりの方向性だった。
雑味が抜け、後味がきれいで、最後にほんのり甘みで終わるもの。

この言葉は、モカジャバコーヒーロースターのコーヒーを読むための鍵になる。

苦味で押し切るのではない。
香りだけで驚かせるのでもない。
飲み終えた後、口の中に濁りが残らない。
そして最後に、ほんのり甘みが残る。

そのきれいな終わり方を目指している店だった。

第二章 HMJのブースに並んだ、夏のコーヒー

HandMade In Japan Fesのブースには、夏のイベントらしい商品が並んでいた。

スペシャルティコーヒーのドリップパック。
アイスコーヒーボトル。
コーヒーゼリー。
そして、さまざまな銘柄の豆。

木箱に並ぶ豆袋は、どれも見やすく、選びやすい。
エチオピア、ブラジル、ケニア、マンデリン、デカフェ、ブレンド。
産地や焙煎度の違いがあり、コーヒーをよく飲む人には選ぶ楽しさがある。

一方で、ドリップパックやアイスコーヒーボトルも用意されていた。
これは、器具を持っていない人や、まず気軽に試したい人への入口になる。

特に夏の会場では、冷たいアイスコーヒーやコーヒーゼリーの存在が強い。
歩き疲れた身体に、冷たい苦味と甘みが入る。
イベント会場の中で、コーヒーは休憩の役割も持つ。

モカジャバコーヒーロースターのブースには、豆を選ぶ楽しさと、すぐに楽しめる手軽さの両方があった。

第三章 購入した一杯|ちとからブレンド

今回購入したのは、ちとからブレンドのドリップパック。

パッケージには、世田谷みやげ認定品と書かれていた。
さらに、バランスが良く飲みやすい、ほのかにフルーティーな風味が味わえるブレンドという説明もある。

「ちとから」とは、千歳烏山のこと。
店がある街の名前を背負ったブレンドだ。
店主さんの話では、このブレンドは世田谷区の地域物産として認定されたもの。
千歳烏山の店だからこそ、ちとからブレンドという名前になった。

特徴は、ワンランク上の高品質な豆を使った、まろやかな中煎り系の味わい。
原料は時期によって多少変わるが、主に中米系の豆を使うことが多いとのことだった。

ここに、このブレンドの面白さがある。

地域名を冠しているが、味はローカルに閉じていない。
街の土産でありながら、スペシャルティコーヒーとしての品質を持つ。
日常に置きやすく、それでいてきれいな後味を目指している。

飲みやすいだけなら、よくあるブレンドで終わる。
けれど、ちとからブレンドには、モカジャバコーヒーロースターらしい「抜けの良さ」があるはずだ。

まろやか。
中煎り。
ほのかなフルーティーさ。
後味に残る甘み。
その言葉が、ドリップパック一つの中に詰まっていた。

所作メモ|12gのドリップパックを、丁寧に淹れる

ちとからブレンドのドリップパックは、12g入り。

一般的なドリップバッグよりも、しっかり豆量がある。
だからこそ、湯を雑に注ぐより、少し丁寧に向き合いたい。

淹れ方は、カップオン式。
袋を開け、ドリップバッグを広げ、カップのふちにしっかり掛ける。
まず少量のお湯を注ぎ、粉全体を湿らせる。そこから少し蒸らす。

この最初の蒸らしで、香りが立ち始める。

その後、数回に分けてお湯を注ぐ。
一気に注ぎ切るのではなく、粉の表面を見ながら、湯が落ちるのを待つ。
濃くしたい時はゆっくり。軽く飲みたい時は、ややすっきりめに仕上げる。

12gあることで、味に厚みが出やすい。
薄くなりすぎず、ブレンドのまろやかさを感じやすい。

ドリップパックは手軽なものだが、手を抜いたものではない。
器具がなくても、スペシャルティコーヒーの入口に立てる。そこに、この商品の良さがある。

そして店舗では、さらに面白い飲み方ができる。
販売している豆の中から好きな豆を選び、
1杯500円でフレンチプレス抽出してもらえるとのことだった。
4〜5分ほど待てば、その豆の個性をテイクアウトで味わえる。豆を選ぶ。
フレンチプレスで待つ。その場で飲む。この所作は、焙煎店らしい楽しみ方だ。

ペアリング|油分の重さより、さらっとした甘さへ

ちとからブレンドのペアリングについて、店主さんはこう話してくれた。

中煎りくらいの味わいなので、油分が強い菓子よりも、さらっとしたものが良い。

この言葉は、とても納得できる。

ちとからブレンドは、重たい深煎りではなく、まろやかな中煎り系。
バターやクリームの油分が強い菓子よりも、軽く食べられるものの方が、
後味のきれいさを活かしやすい。

合わせたいのは、素朴な焼き菓子。
ビスケット、クッキー、軽いスコーン。
甘さが強すぎず、油分が残りすぎないものが合う。
和菓子も良い。
羊羹、どら焼き、最中、饅頭。
餡の甘みと、中煎りのまろやかさは相性が良い。
特に、コーヒー側にほのかなフルーティーさがあるなら、
小豆の甘みを重たくせずにまとめてくれる。

店主さんの言葉にあった「さらっとしたもの」という感覚を大切にしたい。
口の中に油分が長く残る菓子より、食べた後に余白が残るもの。
その余白に、ちとからブレンドのクリーンな甘みが入る。

朝なら、軽いトーストやシンプルなパン。
午後なら、素朴な焼き菓子。
夜なら、小さな和菓子。

このブレンドは、菓子を主役にしすぎず、日常の甘さに寄り添う一杯だ。

買うなら|まずは ちとからブレンドから

モカジャバコーヒーロースターで初めて買うなら、ちとからブレンドはとても良い入口になる。

理由は三つある。
一つ目は、店のある街とつながるブレンドであること。
千歳烏山という土地の名前を背負い、世田谷みやげにも認定されている。
その店らしさを知るには、まず手に取りたい一品だ。

二つ目は、味のバランスが良いこと。まろやかな中煎り系で、飲みやすい。
ほのかなフルーティーさもあり、スペシャルティコーヒーらしいきれいな風味を感じやすい。

三つ目は、ドリップパックで試しやすいこと。器具がなくても淹れられる。
12g入りなので、味の厚みも出しやすい。家でも職場でも使いやすい。

もっと個性を楽しみたい人は、店頭に並ぶシングルオリジンを選ぶのも良い。
エチオピア、ブラジル、ケニア、マンデリン、デカフェなど、
ブースにはさまざまな豆が並んでいた。

夏なら、アイスコーヒーボトルやコーヒーゼリーも良い。
特にイベント帰りには、冷たいコーヒー商品は持ち帰りやすく、季節感もある。

だが、珈琲巡礼として最初に選ぶなら、やはりちとからブレンド。
街の名前、店の技術、スペシャルティコーヒーの飲みやすさ。その三つが一つにまとまっている。

喫茶叙景文

白いドリップパックを開ける。

中には、千歳烏山の名を持つブレンドが入っている。
遠い国で育った豆が、東京の街で焙煎され、ひとつの名前を与えられた。

ちとからブレンド。

少量の湯を注ぐと、粉が静かにふくらむ。
強く香りを押し出すのではなく、ゆっくりと立ち上がる。
数回に分けて湯を落とし、カップの中に色が深まっていく。

口に含むと、まずまろやかさがある。苦味は強くない。
酸も尖らない。全体が丸く、飲みやすい。

その奥に、ほんの少し果実のような明るさがある。
飲み終えると、口の中に重さではなく、静かな甘みが残る。

クリーンカップという言葉は、こういう後味のことなのだと思った。
派手な余韻ではない。けれど、濁らない。次の一口へ自然につながる。
隣に置くなら、油分の強い菓子よりも、軽い焼き菓子がいい。
あるいは、小さな和菓子。甘さを受け止め、最後にすっと整える。

千歳烏山という街の名を持ちながら、この一杯は遠い産地ともつながっている。
街と農園。焙煎所と食卓。イベント会場と家のカップ。
その間を、ちとからブレンドが静かにつないでいた。

店舗概要

1 住所:

東京都世田谷区南烏山6丁目27-9 グレースYK101

2 アクセス:

―JR中央本線「勝川駅」から徒歩約5分(勝川駅前通商店街内)

3 営業時間:

―千歳烏山店 営業時間: 11:00 〜 19:00(火曜日定休)
多摩焙煎アトリエ店 営業時間: 11:00 〜 18:00(月曜日定休、祝日の場合は営業し翌日休)

4 備考:

「モカジャバコーヒーロースター(MOKA JAVA COFFEE ROASTER)」は、
2000年に創業した高品質なスペシャルティコーヒー専門の自家焙煎珈琲豆店

5公式Instagram:
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