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訪れたカフェ喫茶店の記録
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喫茶録
木の街に、コーヒーの駅が灯る|soko station 146(KOTO COFFEE & CRAFT MARKET)
木場公園の空気には、少しだけ水辺の匂いが混じっていた。春の光が芝生を照らし、テントの白が風に揺れる。人の流れはゆるやかで、けれどコーヒーの前に立つと、その歩幅だけが少し遅くなる。KOTO COFFEE & CRAFT MARKET。コーヒーとクラフトが並ぶこ... -
喫茶録
石のラベルは無口、香りはよく喋る|ISLAND STONE COFFEE ROASTERS(Japan Coffee Journey in SHINJUKU)
テーブルの上に、白いラベルが並ぶ。岩肌の線画みたいな絵が、光を受けても派手にならない。むしろ、会場のざわつきから音を引いていく。 ブースの空気は、“売る”より先に“整える”でできていた。袋の並びは等間隔で、カップの置き場は迷わない。そしてドリ... -
喫茶録
旅の余韻に、島が灯る|IMAGINE.COFFEE(島根)
試飲の列は、前へ進むほどに音が増えていきます。紙袋が擦れる音、氷の鳴る音、誰かの「次はどこ行く?」という声。けれど、IMAGINE.COFFEEの前に立つと、ふっと呼吸が戻ってくる。 島根ブレンド。名前は土地を指しながら、狙いは「毎日」に置かれている。... -
喫茶録
香りは静か、余韻は果実|Piece by Piece coffee(Japan Coffee Journey in SHINJUKU)
テーブルの上に並ぶ袋は、どれも静かな色をしている。目立つ派手さはないのに、立ち止まった人の時間だけ、そこで少し遅くなる。 背面には、産地の人の写真。乾燥の赤い実、日差しの下の笑顔、作業場の空気。コーヒーが「香り」になる前に、すでに“誰かの... -
喫茶録
酸の輪郭が、静かにほどける|寺崎COFFEE(Japan Coffee Journey in SHINJUKU)
会場の白いテーブルに、抽出済みのサーバーがいくつも並ぶ。液体は黒いのに、空気は明るい。湯気の代わりに、温度の余韻だけが残っている。 白い袋に揃う小さな青。TERASAKI COFFEEの文字が、必要以上に主張せず、ただ整っている。その「整い」みたいなも... -
喫茶録
色がほどける、氷の縁|koloro coffee(Japan Coffee Journey in SHINJUKU)
氷が触れるだけで、コーヒーは急に“言葉”を持つ。温度が落ちるほど、香りの芯がはっきりして、甘さの方向も迷わなくなる。 koloro coffee の一杯は、その冷たさの縁で、味が整理されていくタイプだった。濃いのに軽い。軽いのに薄くない。そして、飲み手の... -
喫茶録
風味の層をほどく、長崎の一杯|Layers coffee (Japan Coffee Journey in SHINJUKU)
会場の光は強いのに、コーヒーの前だけ少し静かになる。白いカウンター、積まれた筒状のパッケージ、カップの縁でゆっくりほどけていく香り。Layers coffeeのブースは、派手に語りかけてこない代わりに、「味の層(Layers)」で話してくる。ひと口目は入口... -
喫茶録
旅の途中で、甘さが立ち上がる|NOMAD COFFEE(Japan Coffee Journey in SHINJUKU)
会場の白い光の中で、赤だけが少し熱を持って見えた。黒い袋に貼られた四角いラベル。そこに同じ言葉が三回並ぶ——NOMAD NOMAD NOMAD。旅の途中で飲むコーヒーは、しばしば「疲れをほどく道具」になる。けれどこのブースの佇まいは、道具ではなく物語の側に... -
喫茶録
口に灯る果樹園、余韻は日本酒|COFFEE ROASTERY 101(Japan Coffee Journey in SHINJUKU)
会場の白い照明の下で、サイフォンだけが“夜”を連れている。ガラスの球体に赤い光が入り、液体がゆっくり持ち上がる。そこにあるのは抽出というより、香りの上演だ。 COFFEE ROASTERY 101のブースは、機材の整然さと、香りの野性が同居している。一口目で... -
喫茶録
旅の記憶が、ブースでほどける|NAKAMURA COFFEEと「伊勢サミットブレンド」
ブースの棚に、見覚えのある青があった。ISE-SHIMA SUMMIT Blend Coffee――それは、伊勢へ友人と旅した帰り、五十鈴川カフェでお土産に選んだ香りだ。袋の角、地図の輪郭、白抜きの日本列島。小さな印刷なのに、記憶のほうが先に息をする。 人の流れに押さ...